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1軍の舞台を目指して、大木貴将が駆ける夏【マリーンズドキュメント】

千葉ロッテマリーンズの大木貴将は、進退をかけた2015年のドラフトでNPBへの切符を掴んだ。2シーズン目を迎え、1軍昇格に向けて汗を流す日々が続いている。

2017/07/06

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千葉ロッテマリーンズ



念願の“NPB”のロゴ。背番号2桁の喜び

 2016年、ユニフォームには“NPB”のロゴマーク。育成契約でマリーンズの背番号“121”を付けた大木の次なる目標は、支配下選手登録だった。規定により、育成選手は1軍公式戦に出場できない。大木は大半の時間を2軍球場で過ごすことになったが、俊足ぶりをアピールすべく躍起になった。
 
 新人合同自主トレの短距離走ではトップを譲らず、春季キャンプの打撃練習では「育成選手とは思えないほどだ」という周囲の声も多かった。2軍選手が1軍球場で試合をする“親子ゲーム”では、盗塁を記録して1軍首脳陣に直接アピールしてみせた。
 
 支配下選手登録期限が迫った7月28日の夕方のことだ。ロッテ浦和球場の監督室に呼び出され、山下徳人2軍監督(現・1軍打撃コーチ)から知らせを受けた。
 
 翌7月29日付での支配下選手登録。隣には同じく育成契約の同期である柿沼友哉がいた。自分たちの行く末について不安や希望を共有することもあったから、2人は存分に喜び合った。
 
 育成を意味する3桁の背番号のユニフォームを脱ぎ、大木の背番号は“68”に変わった。これからもずっと忘れられない真夏の出来事だった。

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