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意外と知らない!?セーブ記録の基準。西武・岡本が11点差で登板も要件満たしプロ初セーブ記録

2017/07/12

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 埼玉西武ライオンズの岡本洋介投手(31)は、11日に本拠地・メットライフドームで行われた千葉ロッテマリーンズ戦に、11点リードの7回から2番手として救援登板。岡本は3イニングを46球で3安打・2奪三振・1四球・2失点という内容でまとめ、セーブの記録要件を満たし嬉しいプロ初セーブを手にした。
 
 岡本は2009年ドラフト6位で西武に入団。昨季は4試合登板で防御率19.29と精彩を欠いたが、今季は6月に1軍昇格を果たすと、先発で3連勝を記録し、今回登板ではプロ初セーブを記録するなど好調を維持している。
 
 セーブといえば、接戦で出てきた投手が僅差のリードを守り切った場合に記録されるものが大半だ。しかし、セーブが記録される要件は僅差の登板だけでないため、ロングリリーフでも稀にセーブを記録されることがある。
 
 そして、救援投手がセーブを得るには以下の要件を満たす必要がある。
 
1.自チームが勝利した試合で最後に投げ切ること
2.勝利投手になっていないこと
3.0回1/3以上の投球回を記録すること
4.下記の各項目のいずれかに該当すること
 
・登板時のリードが3点以内の場合は、1イニング以上投げること
・点差関係なく、3イニング以上投球してリードを守り切った場合
・対戦する打者2人に本塁打を浴びたら同点もしくは逆転となる場合にリードを守り切った場合。(5点リードで満塁の場面で登板した際にリードを守り切った場合など)
 
 今回の岡本は大差がついている場面での登板だったが、先発投手の野上が勝利投手の権利を持って降板し「3イニング以上投球してリードを守り切る」という項目をクリアし、セーブ記録の要件を満たした。
 
 また、6月30日に東京ヤクルトスワローズの近藤一樹投手が、秋吉亮投手の負傷降板を受けて9回二死1・2塁、2ボール2ストライクの場面で登板し、1球で三振を奪いプロ初セーブを記録している。
 
 守護神がセーブを記録する機会が多く、あまりこのようなケースを見ることはないが、今回のケースのように守護神でない投手が突如セーブを記録する機会もあるため、知っておいて損はないだろう。