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谷元、中日への電撃トレード。32歳、年俸1億円、そしてFA権…日本ハムの思惑は?

2017/07/31

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 北海道日本ハムファイターズの谷元圭介投手が31日、金銭トレードで中日ドラゴンズへ移籍した。
 
 谷元は現在32歳。09年の入団以降、中継ぎの軸として活躍を続け、日本一となった昨季も主力として大きく貢献し、今季はオールスターにも初出場を果たした。そんな谷元の突然の金銭トレードは、日本中の多くのファンを驚かせた。
 
 なぜ、日本ハムは谷元を手放したのか?
 
 様々な理由はあるはずだが、その1つとして国内FA権の存在が考えられる。谷元は今年6月21日に国内FA権を取得した。仮にFA権を今季終了後に行使した場合は、移籍元球団(日本ハム)は、その選手の元球団での年俸によって以下のように移籍先球団からの補償を受けることとなる。
 
▼年俸Aランク選手(年俸1位から3位)
年俸の80パーセントまたは年俸の50パーセント+人的補償
 
▼年俸Bランク選手(4位から10位)
年俸の60パーセントまたは年俸の40パーセント+人的補償
 
▼年俸Cランク選手(11位以下)
なし
 
 プロ野球界の選手の正確な年俸は公表されていないが、今回の谷元は推定年俸1億円と言われ、移籍元球団における日本人選手のみの年俸でのランク付け(日本プロ野球選手会ホームページより)から、谷元はBランクの選手となる。
 
 つまり、仮に谷元が今季終了時にFA宣言をして他球団に移籍した場合は、日本ハムは年俸6000万円か、年俸4000万円+人的補償が手に入ることとなっていたが、シーズン中の金銭トレードという選択肢を選んだ。
 
 もちろん、入団テストを経て7位指名でプロ入りし、主力にまで成長した日本ハムからFA移籍する可能性が高いとは言い切れない。
 
 それでも、今季は5位と低迷し、来季以降のチーム強化に目を向ける日本ハムにとって、32歳で年俸1億円、さらにFA権を持つ谷元を放出リストの上位に入れても不思議ではないだろう。
 
 金銭トレードの額は公表されないが、日本ハムはFA移籍での補償金よりも大きな利益を得たと推測され、クライマックスシリーズへの望みがほぼ消えた今季に、登板機会の少ない選手を起用する枠と状況を作り出した。
 
 MLBの世界では珍しくないトレードだが、その年に球宴選出された選手をシーズン中にトレードで放出するのは日本では異例だ。過去には糸井嘉男外野手をシーズン前に電撃トレードでオリックス・バファローズに放出した日本ハムだが、このトレードが両球団にどのような運命をもたらすのだろうか。
 
 日本ハムは今オフには大谷翔平投手のMLB挑戦、さらに中田翔内野手のFA移籍も噂されているが、谷元の放出はオフの動きに影響を与えること必至だ。中日は東海地方出身で大学は愛知県の中部大学に通っていた谷元を補強し、大逆転のクライマックスシリーズ進出を狙う。
 
 このトレードは日本ハムと中日にとって、win-winとなるのか。両球団の後半戦そしてオフの動向にも注目だ。

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