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オリックス・ヘルメンの投球前動作はレッドソックスの守護神を意識!?

2017/08/16

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 リリーフ投手として活躍するオリックス・バファローズのゴンザレス・ヘルメン投手(29)。メジャー通算129試合の登板経験があり、150キロ台の速球を中心にスライダー・チェンジアップを織り交ぜる投球術でオリックスのブルペンを支えている。
 
ヘルメンは今季24試合に登板し、26.2回を投げて0勝0敗、5ホールド、2セーブ、31奪三振、13四球、防御率1.69という成績を残している。特に奪三振率は10.46と、持ち味を活かして三振を量産している。
 
 開幕直後こそ得意の直球の精度が安定せず苦しんだが、気温の上昇と共に調子も上向きに。今やオリックスのブルペンに欠かせない存在となった。
 
 そんな助っ人の投球前の動作が、シーズン途中からボストン・レッドソックスの守護神、クレイグ・キンブレル投手(29)の動作と似たものに変化している。
 
 キンブレルは最速101マイル(約162.5キロ)の速球・非常に落差の大きいカーブを武器に、29歳の若さで通算284セーブをマークしている剛腕だ。今季も48試合に登板して28セーブ、防御率1.44という好成績を残している。
 
 そして、写真のように上体を大きく沈めサインを確認する動作が非常に特徴的だ。9回にキンブレルが登板した際には、バックネット裏の観客が揃って真似し、米国ではキンブレルの物真似コンテストが開かれるほどの人気を誇っている。
 
 開幕後からしばらくは普通の動作でサインを確認していたヘルメンだが、シーズン途中からキンブレルのように上体を大きく沈めて投球前にサインを確認するようになった。
 
 その効果か、7月は6試合登板で防御率1.50(自責点1)、8月も6試合に登板して防御率1.17(自責点1)と好調だ。守護神・平野が離脱していた際には、暫定的に守護神を務めるなど、首脳陣からも徐々に信頼を掴んできているようだ。
 
 誰もが憧れるメジャーのスーパースター・キンブレルの投球前動作を参考に、自らのモーションを変更し遠く離れた日本で活躍するヘルメン。シーズンも終盤に差し掛かろうとしているが、今後もユニークな投球前動作を見せるドミニカンの活躍に注目したいところだ。