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1軍経験を重ね続けている中日のドラ4ルーキー・笠原。制球力向上で大化けの可能性も

2017/09/09

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 中日ドラゴンズのドラ4ルーキー・笠原祥太郎投手(22)は8日に本拠地・ナゴヤドームで行われた広島東洋カープ戦に先発登板し、5回を96球で3安打・6奪三振・4四死球・1失点と好投したが、チームは0-3で完封負けを喫し笠原はプロ2敗目を記録した。
 
 笠原にとってこの試合は先発2戦目。初回に先頭の田中に死球を与え、菊池にものけぞって避ける球を投じ、エルドレッドにも死球を与えるなど荒れた立ち上がりとなったが、結果的に5回を1失点にまとめた。しかし、広島・薮田の快投もあり打線の援護は得られずプロ初白星はお預けとなった。
 
 そんな笠原は新潟県立新津高校・新潟医療福祉大学を経て2016年のドラフト4位で中日に入団。2軍では10試合に登板して防御率1.80と結果を残し、6月23日に1軍初昇格。まずは中継ぎで12試合に登板し、8月18日の阪神戦で1イニング4失点を喫して登録抹消に。なお、この試合の前まではルーキーながら防御率2点台と健闘を見せていた
 
 その後、先発調整を経て9月1日に再び1軍昇格。今度は先発として阪神戦に登板し、4回2失点という内容で初先発のマウンドを終え、今回の試合ではしっかりと5回を投げ切った。内容が良化しているだけに、次回登板を楽しみにしているファンも多いだろう。
 
 笠原は変化量が大きく空振りも奪えるスライダーと最速147キロの速球を主な武器としているが、制球力に不安を残しておりまだまだ粗削りな面が残っている。しかし、特にキレのあるスライダーを制球できるようになれば、今後大化けする可能性はあるだろう。
 
 実際に、8月20日のウエスタン・リーグのソフトバンク戦では歴代2位タイの8者連続三振を奪っている。この記録は星野仙一氏や小熊凌祐なども達成しており、笠原は史上5人目となっている。
 
 現在、中日先発陣では計算の立つ左腕が少ないだけに、先発としての登板チャンスを活かして結果を残し続け、まずは1軍定着を果たしたいところだ。今後もルーキー左腕の活躍から目が離せない。