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4連勝で8勝目をマークしたオリのドラ1ルーキー・山岡。西武・源田との新人王争いは更に激化

2017/09/10

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 オリックス・バファローズの山岡泰輔投手は、9日に敵地・Koboパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス戦に先発登板し、6回2失点の好投で今季8勝目(8敗)をマークした。
 
 開幕から打線の援護に恵まれなかった山岡だったが、その投球内容はしっかりと評価されルーキーながら球宴に初選出。7月には若干調子を落としたが、8月から再び復調。
 
 そして、8月19日のロッテ戦からは、今までの援護のなさを詫びるように打線がしっかりと援護して4連勝。19日の試合前まで4勝8敗と4つの負け越しを作っていたが、9月9日の試合で遂に勝率.500まで戻した。暑さの厳しい夏でも失速することなく、残り試合こそ少ないが10勝も射程圏内となった。
 
 そして、山岡には2008年の小松聖以来となる新人王への期待が高まっている。1998年の小関達也(西武)以来、パ・リーグでは野手の新人王が出ておらず、受賞は投手有利となっている。
 
 昨季の新人王の日本ハム・高梨裕稔は109回2/3と規定投球回には到達していないものの、10勝2敗と好成績を残し日本ハムの大逆転優勝の立役者の1人となったことから新人王を受賞した。しかし、山岡も高梨とはチーム状況こそ異なれど立派な成績を残している。
 
 山岡は20試合に登板して既に126回2/3を投げており、高梨よりも投球回数は上回っている。そして、何よりも開幕から先発ローテーションを守り続けてきた功績が非常に大きくなってくるだろう。今季、20試合先発で126回2/3を投げ、8勝8敗・1完封・111奪三振・42四球・防御率3.13・Whip1.18という成績は過去の新人王たちに比べても全く遜色がなくなっている。
 
 しかし、西武のルーキー・源田壮亮が数々の新人記録を打ち立てながら走攻守で躍動し、さらにフルイニング出場も継続しているため、19年ぶりの野手新人王への期待が高まっているのも事実だ。共に文句なしの成績を残しているため、どちらが新人王となってもおかしくないという状況になっている。
 
 現在ではほぼ源田・山岡の一騎打ちとなり、激しさを増しているパ・リーグの新人王争い。果たして、どちらの選手が新人王となるだろうか。今後も両者の活躍から目が離せない。