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後半戦は1勝の楽天・岸。自身は安定した投球続けるも、打線低調で後半戦の援護率は1点台

2017/09/15

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 FA移籍後も安定した投球を続けている、東北楽天ゴールデンイーグルスの岸孝之投手(32)。14日の西武戦でも菊池雄星と投げ合い、8回を126球で2失点と堂々たる投球を見せたが、またも打線の援護に恵まれず今季9敗目(8勝)を喫した。
 
 岸はこれで7月19日の日本ハム戦以来勝ち星がなく自身6連敗。しかし、当の岸自身は後半戦の9登板中6試合でQSを達成しており、全ての試合で6回以上を投げ切っている。
 
 特に、8月18日からの直近5試合では全て120球以上を投げており、計638球、1試合平均127.6球を投じ奮闘を見せているが、いずれも勝ち星はなし。確かに、後半戦唯一の白星を手にした日本ハム戦では7回無失点と快投を見せたものの、それ以外の試合では2失点以上を喫しているのは間違いないが、後半戦の勝ち星の伸びなさは明らかに打線の援護の少なさに起因している。
 
 野手陣は後半戦にかけて次々と故障離脱。ウィーラーやアマダーなどの助っ人陣も調子を落とし打線が機能不全に陥ってしまう緊急事態に。そのため、7月19日の日本ハム戦以降の9試合での岸の援護率は約1.67となっており、これでは白星が伸びないのも頷ける数値を記録してしまっている。
 
 岸の今季成績は、22試合に先発登板して153回2/3を投げ8勝9敗、162奪三振、34四球、防御率2.64、Whip1.02。奪三振率も9.49、3.5を超えていれば一流と言われる制球力を示す指標「K/BB」も4.76、QSに至っては22試合中18試合で達成している。
 
 先発として抜群の成績を残しつつも、なかなか白星に恵まれない岸。今季のレギュラーシーズンも残り少なくなってきたが、今後も好投を続け、打線の復調を待って3季ぶりとなる2桁勝利も達成したいところだ。