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清宮回避の球団、1位指名は? 即戦力投手をチェック。ドラフト会議、注目選手タイプ別解剖<投手編>

プロ野球新人選択会議(ドラフト会議)が26日に開催される。プロ野球志望届を提出した高校・大学総勢211人に社会人・独立リーグ所属選手などを加えた候補選手が、12球団の指名を待つ。そのドラフト候補者をタイプ別に分けて紹介したい。まずは投手編だ。

2017/10/23

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中継ぎ・抑えタイプ

 ここまでで、「あの選手」が紹介されていないと驚いた人がいるかもしれない。次は中継ぎ以降の貴重な役割を担えるタイプとして選定した選手を紹介する。
 
 18歳の高校生を“中継ぎ・抑えタイプ”と決め込んでしまうのは、少し早すぎるという声もあるが、それほど彼らには強烈な武器がある選手だと思ってほしい。
 
 1年目からの活躍が期待できるのは、右腕・鈴木博志(ヤマハ)だ。重みのあるストレートと140キロを超えるカットボール。この夏の都市対抗でもピッチングを見たが、試合終盤に登板して圧巻のピッチングを披露していた。ブルペン陣に不安を抱えるチームはぜひ獲得したいはずだ。田嶋と同じく高卒3年目でまだまだ伸びる素材だ。
 
 これに続くのが西村天裕(NTT東日本)。帝京大時代はけがなどもあって、青柳晃洋(阪神)の控えに甘んじたが、社会人で復活してパワーピッチングを披露している。谷川昌希(九州三菱自動車)、荒西祐大(Honda熊本)は中継ぎに働き場所がある。
 
 高校生では、この夏の甲子園で胴上げ投手になった清水達也(埼玉・花咲徳春)も将来のクローザー候補。ややアーム気味からの最速150キロと鋭く落ちるフォークはプロに入ってからも武器になるだろう。3年後以降、1軍でみたい選手だ。このほかでは、同世代最速の呼び声が高い牧丈一郎(福井・啓新)、岡林飛翔(三重・菰野)も将来は最後を締めていけそうだ。
 
 大学生では馬力のあるストレートが魅力の宮川哲(上武大)も適正は中継ぎとみる。サブマリンからの投球術が光る高橋礼(専修大)、コントロールに長ける飯田晴海(東洋大)、與座海人(岐阜経済大)も中継ぎで力を発揮しそうだ。
 
 一方の左腕は、一芸でプロ入りできる要素を備えている。
 
 実戦派として需要がありそうなのが大学日本代表で活躍した齊藤大将(明治大)。やや左腕を下げたところから投げるスライダーは出色だ。同じ東京六大学の宮台康平(東京大)も中継ぎで持ち味を発揮する。高校生に目をうつすと、U18日本代表で魔球を披露した田浦文丸(熊本・秀岳館)が中継ぎで長く球界に君臨しそうだ。

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