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中田・唐川・由規などがプロ入りを果たした10年前のドラフト。現在の各球団の生き残りは?

2017/11/01

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セ・リーグ

 
巨人・2人
大卒・社会人
1位・村田透(大阪体育大)※現日本ハム
高卒
3位・中井大介(宇治山田商)
 
 この年は大場翔太・佐藤由規の抽選を外し、大阪体育大から村田、熊本工から藤村大介を1位指名した巨人。村田は3年間で戦力外となり、その後は米球界に挑戦。1試合のみメジャー登板を果たすと、今季からは日本ハム所属となり、NPB初勝利もマークした。
 
 一方の藤村は2011年に盗塁王のタイトルを獲得も、課題の打撃が伸び悩み2017年オフに戦力外通告を受けた。4位指名の加治前竜一も2014年オフに戦力外通告を受けており、この年のドラフト指名選手で巨人に所属し続けているのは中井のみとなった。
 
中日・1人
大卒・社会人
3位・谷哲也(日立製作所)
 
 長谷部康平、佐藤由規・岩嵜翔の抽選を外し、山内壮馬と赤坂和幸を1位に指名した中日。山内は2012年こそ2桁勝利を上げたが、その後は伸び悩み2016年には楽天から戦力外通告を受け現役を引退。高卒1位の赤坂和幸は今季オフに、高卒3位の樋口賢もわずか2年で戦力外通告を受けている。そのため、この年の生き残りは谷1人となっている。
 
阪神・1人
高卒
1位・高濱卓也(横浜)※現ロッテ
 
 この年の阪神は白仁田寛和、森田一成など成長が期待される選手を多く獲得した阪神だったが、10年経って球界に残っているのは高濱1人だ。しかし、その高濱も小林宏之のFA移籍による人的補償でロッテに移籍しており、現在の阪神に2007年入団の選手は移籍していた桑原のみとなっている。
 
横浜・3人
大卒・社会人
3位・桑原謙太朗(奈良産業大)※現阪神
高卒
1位・田中健二朗(常葉学園菊川)
4位・佐藤祥万(文星芸術大学附属)現広島
 
 この年は大卒・社会人1位に小林太志を指名したが、小林は期待通りの成績を残せず2014年オフに戦力外通告を受けた。しかし、高卒ドラ1の田中は今ではブルペン陣に欠かせない貴重なリリーフ左腕として1軍に定着。
 
 また、桑原はオリックスへの移籍を経て今季阪神で開花。最優秀中継ぎのタイトルを獲得するまでに至った。また、高卒4位の佐藤も広島で現役を続けている。左腕リリーフが不足している広島で、来季はチャンスを掴んで1軍定着を目指したいところだ。
 
広島・4人
大卒
3位・小窪哲也(青山学院大)
4位・松山竜平(九州国際大)
高卒
1位・安部友裕(福岡工業大学附属城東)
3位・丸佳浩(千葉経済大学附属)
 
 現在も4人の選手が活躍を続けている広島。大卒・社会人で1位指名を受けた篠田純平も1軍の戦力として活躍していたが、2015年オフに引退。しかし、残りのメンバーはプロ入り後着実に成長し、今季のリーグVを支える大活躍を見せた。
 
ヤクルト・2人
大卒・社会人
6位・三輪正義(香川オリーブガイナーズ)
高校生ドラフト
1位・佐藤由規(仙台育英)
 
 ヤクルトでは5球団競合の末に由規が入団。由規は一時期故障の影響で引退寸前まで追い込まれたが、現在は育成契約から支配下に復帰し、1軍登板も果たしている。なお、大卒・社会人1位の加藤幹典は期待通りの成績を残せず2012年オフに戦力外通告を受けた。この年の大卒・社会人枠では三輪が貴重なバックアップとしてチームに所属している。
 
 また、この年の大卒・社会人3位で指名された鬼崎裕司も今季まで西武でプレーしていた。

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