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自身初の沢村賞に輝いた巨人・菅野。今季成績は歴代エースのキャリアハイと比較しても遜色なし

2017/11/02

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 読売ジャイアンツの菅野智之投手(28)は、30日の選考委員会で西武・菊池雄星投手(26)との一騎打ちを経て自身初となる沢村賞に選出された。
 
 沢村賞の選考基準は(1) 25登板以上(2) 15勝以上(3) 勝率6割以上(4) 200イニング以上(5) 10完投以上(6) 防御率2.50以下(7) 150奪三振以上の7項目があり、今季の菅野と菊池は(4)の200イニング以上と(5)10完投以上の2つ以外は全てクリアしていた。
 
 先発・中継ぎ・抑えの投手分業が確立している現在、投球回と完投の基準をクリアすることは難しいが、菅野の投球回は同僚のマイルズ・マイコラスと0回2/3差で2位、完投数はリーグトップだった。
 
 今季の菅野の成績は球界随一で、平成以降の巨人のエースたちと並べても遜色がない。80年代は江川卓・西本聖がチームを支えたが、80年代後半から斎藤雅樹・桑田真澄・槙原寛己がチームを支え、2000年代は上原浩治・内海哲也らが投手陣の中心として活躍を見せてきた。
 
 そして、2010年代のエースと言えば菅野といっても過言ではない。2013年のプロデビュー以降から安定した投球を続け、今や日本球界のエースに成長。WBCでもエースとして侍ジャパンを引っ張った。現在、巨人は2014年から3年間優勝から遠ざかっているが、王座奪還のためにはエース右腕が今以上にチームをけん引していく必要があるだろう。
 
 以下は平成以降の巨人のエースたちの、防御率がキャリアハイだったシーズンの成績となる。
 
斎藤雅樹
1989年:30試合 245回 20勝7敗 21完投7完封 182奪三振 防御率1.62
最多勝・最優秀防御率のタイトルを獲得。先発転向1年目ながら11試合連続完投をマークして沢村賞にも選出された。なお、斎藤は1990年も20勝を達成している。
 
桑田真澄
1987年:27試合 207.2回 15勝6敗 14完投2完封 151奪三振 防御率2.17
プロ2年目で最優秀防御率、沢村賞を獲得し堀内恒夫以来の10代2桁勝利を達成。桑田は2002年にも最優秀防御率を獲得したが、15年のブランクはNPB史上最長となっている。
 
槙原寛己
1989年:21試合 150.2回 12勝4敗 14完投4完封 141奪三振 防御率1.79
この年は斎藤雅樹にタイトルを奪われるも防御率はキャリアハイ、94年には完全試合も達成。2017年現在、槙原以降の23年間に誰も完全試合を達成できていない。
 
上原浩治
1999年:25試合 197.2回 20勝4敗 12完投1完封 179奪三振 防御率2.09
新人賞・沢村賞・最優秀防御率・最多奪三振のタイトルを獲得、巨人最後の20勝投手として活躍。今季も42歳ながらシカゴ・カブスでリリーフとして地区優勝に貢献した。
 
内海哲也
2011年:28試合 185.2回 18勝5敗 4完投1完封 144奪三振 防御率1.70
この年は基準違反統一球が使用されており、球界全体で投手成績が上がっていた中で最多勝のタイトルを受賞。この年の最優秀防御率は中日・吉見の1.65と僅差でタイトルを逃した。
 
セス・グライシンガー
2008年:31試合 206回 17勝9敗 0完投0完封 159奪三振 防御率3.06
ロッテ時代の2012年の防御率2.24が本当はキャリアハイだが、巨人時代ではこの2008年が最高成績に。ヤクルトからの移籍初年度で最多勝のタイトルを獲得、また投球回は最多だった。
 
菅野智之
2017年:25試合 187.1回 17勝5敗 6完投4完封 171奪三振 防御率1.59
最多勝・最優秀防御率のタイトルを獲得し沢村賞に選出。入団から2桁勝利は5年中4回、最優秀防御率は3回と安定感抜群の投球で現在の巨人のエースとして君臨。

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