ソフトB・川島の劇打で幕切れとなった日本シリーズ。過去にサヨナラで日本一を掴んだケースは?
2017/11/05
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福岡ソフトバンクホークスは、4日に本拠地で行われた日本シリーズ第6戦で横浜DeNAベイスターズを4-3で下し、2年ぶり8度目の日本一を決めた。
9回裏一死までは1点差と追い込まれていたソフトバンク。しかし、キャプテンで4番の内川聖一がDeNA守護神・山崎康晃から起死回生の同点弾を放ち試合を振り出しに戻すと、ソフトバンクの絶対的守護神・サファテが来日初となる3イニングを投げ切り、無失点に抑え流れを呼び込む。
そして、延長11回裏に内川・中村晃の四球でサヨナラのチャンスを作ると、川島慶三が一・二塁間を破るサヨナラ安打を放ち、試合を決め日本一の栄冠を掴んだ。
今回で68回目の開催となった日本シリーズだが、サヨナラで日本一を掴んだケースは今回を含めて4回のみ。ソフトバンク、そして劇的な一打を放った川島は日本シリーズ史にその名を刻むことになった。
1950年 毎日オリオンズVS松竹ロビンス 8×-7(延長11回)
1953年に大洋ホエールズ(現DeNA)と合併して消滅した松竹ロビンスとこの年に創設された毎日オリオンズ(現ロッテ)によって行われた第1回目の日本シリーズ。
3勝2敗と日本一に王手をかけていた毎日は4点リードを追いつかれ、延長戦に突入していたが、延長11回に相手失策でサヨナラ勝ち。ちなみに、この試合で松竹は6失策を記録していた。
1965年 読売ジャイアンツVS南海ホークス 3×-2
60年代の巨人を支えた城之内邦雄とホークスの球団史に残る助っ人、ジョー・スタンカの先発で始まった第5戦は投手戦の様相を呈し、2-2で9回裏を迎える。南海も下手投げ右腕・杉浦忠を投入していたが、巨人は一死1・2塁とサヨナラのチャンスを作ると、V9巨人を支えた新人・土井正三が三遊間を破るサヨナラ打を放ち試合を決めた。
また、この試合の初回には野村克也が城之内から2ランを放っている。
1988年 西武ライオンズVS中日ドラゴンズ 7×-6(延長11回)
3勝1敗で日本一に王手をかけていた西武だったが、9回表終了時では5-6と劣勢。しかし、9回裏に石毛宏典が起死回生の同点ソロ弾を放ち試合を振り出しに戻すと、延長11回裏には今季までロッテの監督を務めた伊東勤が左越えにサヨナラ打を放ち、試合を決め3年連続8度目の日本一を飾った。
また、この年でNPB史上最多の165死球の記録を持ち、”ケンカ投法”で有名な東尾修が引退している。