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セイバーメトリクスで考える17年ベストオーダー。一発勝負の最強布陣は?<セ・リーグ編>

熱戦が繰り広げられた日本シリーズが終わり、2017年も野球のシーズンの幕が閉じた。最優秀選手(MVP)やベストナイン、ゴールデン・グラブ賞といった記者投票による表彰選手が発表される。それに先立ち、記者の視点とは異なる、今シーズン残された数多くの記録を組み合わせた総合的な評価からベストオーダーを考えてみることにする。まずはセントラル・リーグから検討していこう。

2017/11/08

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DELTA

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外野部門で広島の3・4番は確定。あと1枠に誰を選出するか

 ベストオーダーの検討にあたっては、統計的な研究に基づく評価手法であるセイバーメトリクスで用いられる指標を基礎とし、野手については打撃と守備の両方を、投手については投球のみを評価の対象とした。またクライマックスシリーズの成績は考慮せず、レギュラーシーズンの成績だけを用いて評価することにする。用いた指標については原稿の最後に解説を設けた。
 
 ただ、そうした指標の比較では、とても小さな差になることも多い。用いた指標は複雑な算出式で計算されるものだけに、その差のみを通じて“ベスト”を決めてしまうと、実感が伴わない部分もあるかもしれない。そうした場合はその他の記録も用いながら、その都度検討するという方法をとりたいと思う。

 まず外野手から見ていこう。今シーズン、セ・リーグで外野守備に就いた選手はレフトが50人、センターが28人、ライトが36人いた。この中から3人を選ぶわけだ。
 
 指標で図抜けていて、もうそれだけで選ばざるを得ない働きを見せている選手が2人いる。広島の3・4番コンビ・丸佳浩と鈴木誠也だ。丸はセンターとして651打席、1278 2/3イニングに、鈴木はライトとして512打席、1032 1/3イニングに出場した。
 
 セ・リーグの年間最多打席は679、最多守備イニングは1290 2/3。両選手がかなりの出場機会を得ていたことが確認できる。その上でそれぞれ23本、26本の本塁打を放ち、.398、.389という高い出塁率を記録。攻撃力で他の外野手を大きく突き放す活躍を見せた。丸は守備でも高い数字を記録した。
 
 もう1枠の候補は筒香嘉智、桑原将志のDeNAの2人となりそうだ。筒香は打撃での貢献を表す数値が18.2点、守備での貢献を表す数値が-2.8点、合わせて15.4点。一方の桑原はそれぞれ2.6点、17.7点、計20.3点となる。ただ2人はポジションが異なる。
 
 これらの数字はポジションごとの平均的な成績を0に設定しているので、直接比較をそのまま評価としにくい面がある。丸がセンター、鈴木がライトということもあり、レフトで一番の成績を残した筒香とするのが自然なのかもしれないが判断は難しい。
 
 そして、触れずに済ませたくないのが広島の松山竜平だ。レフトを守ったとき(ファーストとライトでの出場時の成績は除く)の松山の成績を算出すると、攻撃での貢献を表す数値が9.6点、守備での貢献を表す数値が3.0点だった。ただ出場機会が302打席、566 2/3イニングと少なく、それをどうとらえるかという問題はもちろんある。
 
 それでも打撃での成績が伸びにくいマツダスタジアムを本拠地としていることや、守備の数値も平均以上をキープしており、攻守でともに質が高かったという点で評価に値すると思う。

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