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日本のFA制度、「宣言」は必要か。全選手の自動FA、アマ選手の入団交渉…改善策は?【小宮山悟の眼】

日本シリーズが終わり、ストーブリーグが騒がれ始めた。連日、各紙の報道などもにぎやかになっている。フリーエージェント(FA)権行使のための申請はきょう14日に締め切られる。今回はFA制度の問題点などを整理してみたいと思う。

2017/11/14

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球団によって異なる宣言残留の扱い、入団時に交渉を

 FA制度で一つの問題となっているのは、宣言残留を認めない球団があることだろう。選手会が数年前に疑問を呈したこともあった。
 
 宣言残留を認める・認めないは球団の色。球団の立場では、「出ていくから宣言するんでしょ」という感覚なのだ。現状に不満があるから、他球団の話を聞きたいという。「この条件が嫌なら、よそに行けよ」と突っぱねているわけだ。選手側からすると本意ではないところもあるかもしれないが、宣言残留を認めない意図はそこにある。
 
 そう考えると、これからの選手たちに必要となるのは、入団時の契約でFAに関する条件を盛り込むことだ。例えば、本命ではない球団に交渉権を獲得されたとする。本音はその球団に行きたくないけれど、FA制度があるから入団して、その際に条件を突きつければいい。有資格者になったとき、FA権行使も宣言残留も認めると確約してもらっていれば、後々、嫌な想いをしなくて済む。
 
 日本ではアマチュア選手が入団前に契約条件を交渉することはあまりないが、米国ではアマチュア選手にもエージェントがついて入団交渉をしている。日本も将来的にはそうなっていくことも視野に入れていいのではないか。
 
 米国のような自然発生していく形でのFA制度というのが、一番理想的な形だと思う。だが現状ではそうはなっていない。だとすると、改善策として、日本のプロ野球界でも入団する際に選手側から条件を付けるということもあってしかるべきだろう。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

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