12球団合同トライアウトが15日、マツダスタジアムで開催される。自由契約選手が対象で、今年も多くの選手が生き残りをかけて、一発勝負のテストに臨む。

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合同トライアウト、昨季合格者は3人のみ。その成績は? 再契約も活躍も至難の業

2017/11/15

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 12球団合同トライアウトが15日、マツダスタジアムで開催される。自由契約選手が対象で、今年も多くの選手が生き残りをかけて、一発勝負のテストに臨む。
 
 毎年、トライアウトには多くの選手が参加するが、契約を掴むことのできる選手はほんの一握りだ。近年はトライアウト参加後もキャンプ参加や入団テストの機会を設けることもあり、決して一発勝負の成績が悪かったからと言って悲観する必要はないが、それでも再び契約を得て活躍を見せるのは至難の業となっている。
 
 昨季は65人がトライアウトに参加したが、NPB球団と再契約を果たしたのは久保裕也・榎本葵・柴田講平の3人のみ。しかし、榎本・柴田は期待された成績を残せず、今季活躍を見せた久保も10月に戦力外通告を受けている。
 
 以下は、昨年の12球団合同トライアウトに参加して契約を勝ち取った3人の今季成績となる。
 
・久保裕也 DeNA→楽天(10月7日に3年連続の戦力外通告・育成再契約が濃厚)
27試合 30回 3勝1敗6ホールド 17奪三振 防御率3.60
 
・榎本 葵 楽天→ヤクルト(10月3日に戦力外通告)
9試合 打率.143(7-1)、0本塁打、0打点
 
・柴田講平 阪神→ロッテ(10月3日に戦力外通告)
17試合 打率.121(33-4)、1本塁打、2打点
 
 トライアウトで契約を掴み取るのですら至難の業だが、やはり一度戦力外通告を受けた選手が新天地移籍をきっかけに開花、というのも難しいようだ。
 
 巨人・DeNAに在籍してきた久保はやはり実績があり、今季はベテランとしてブルペン陣を支え、防御率3.60と結果を残した。9月に血行障害を発症し、その後は登板がなく3年連続で戦力外通告を受けてしまったが、今後は育成契約で故障からの復帰を期す見込みとなっている。
 
 今年も多くの選手が戦力外通告を受け、一発勝負のトライアウトの開催も近づいてきた。昨季に契約を勝ち取った野手2人は期待通りの成績を残すことはできなかったが、今年のトライアウト受験組は新天地で好成績を残すことはできるだろうか。