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合同トライアウト、DeNA・柿田が4者連続三振。元ドラフト1位選手の結果は?

2017/11/15

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 15日、マツダスタジアムで12球団合同トライアウトが行われた。投手26人、野手25人の計51人が参加し、1ストライク1ボールからのシート打撃形式で行われるテストで、各選手生き残りをかけたプレーを見せた。
 
 今季のトライアウトには6人の元ドラ1選手が参加。ソフトバンク・大隣、楽天・片山、DeNA・松本など実績のあるドラ1たちの一方、元ソフトバンク・巽、中日・野村、DeNA・柿田など1軍で活躍できなかったドラ1も同じトライアウトに参加した。
 
 その他にも、元巨人の乾が最速147キロをマークしたり、ベテランのDeNA・林昌範、西武・木村昇吾なども参加して会場は盛況を見せた。
 
 以下は、今年のトライアウトに参加したドラフト1位指名選手の成績だ。
 
大隣憲司(ソフトバンク・2006年希望入団枠・近畿大学)
2奪三振・被安打1・無四球・最速141キロ
 
 通算52勝をマークしている大隣。2桁勝利も2回と実績抜群だが、2013年に黄色靭帯骨化症を発病。現在は投球ができるまでに回復したが、1軍は2年連続で1登板に留まっていた。制球力は健在で、多田のバットを折る球威も見せた。
 
巽 真悟(ソフトバンク・2008年ドラ1・近畿大学)
0奪三振・被安打1(1本塁打)・1四球・最速138キロ
 
 前ソフトバンクの巽は昨季オフに戦力外通告を受けていたが、今年は人材派遣会社に勤務しながらもう一度トライアウトに挑戦した。中日・古本との対戦では捕邪飛に打ち取ったと思った打球を広島・多田が落球し、打ち直しで本塁打を浴びる不運もあったが、1年のブランクを感じさせない投球を見せた。 
 
片山博視(楽天・2005年ドラ1・報徳学園)
2奪三振・被安打1・1四球・最速134キロ
 
 今季は開幕前に肘の故障が判明し、実戦登板の機会はなく、かつては最速140キロ台後半を誇った速球も130キロ台前半に留まった片山。久しぶりの実戦登板となったマウンドで晴れやかな表情を見せ、2者連続三振を奪うなど存在感を見せた。
 
柿田裕太(DeNA・2013年・ドラ1・日本生命)
4奪三振・被安打0・無四球・最速136キロ
 
 プロ入り以降1軍登板はゼロ、今季は2軍でも防御率14.54という成績に終わり戦力外通告を受けていた柿田。しかし、今回のトライアウトでは最速136キロながら4者連続三振を奪い、意地を見せた。
 
野村亮介(中日・2014年ドラ1・三菱日立パワーシステムズ)
0奪三振・被安打2(1本塁打)・0四球・最速143キロ
 
 入団からわずか3年で戦力外通告を受けた野村。1年目こそ3試合に登板したが、2年目以降は1軍登板がなかった。今回の登板では中日・赤坂、巨人・川相を凡打に抑えたが、ヤクルト・榎本に本塁打、楽天・福田にも右前に落ちるポテンヒットを浴びるなど、アピール不足となる登板となってしまった。
 
松本啓二朗(DeNA・2008年ドラ1・早稲田大学)
第1打席・空振り三振(ロッテ・金森)
第2打席・左飛(ロッテ・信楽)
第3打席・見逃し三振(オリックス・高木)
第4打席・三塁内野安打(阪神・岩本)
 
 4打数1安打で、2三振とややアピール不足な結果となった松本。しかし、最後の打席ではボテボテの当たりで執念の内野安打を見せた。通算302試合の出場経験があるが、今季は外野手の台頭が著しいDeNAで出場機会を得られず。代打としての経験もあるが、果たして他球団で来季の契約を掴み取ることはできるだろうか。