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侍ジャパンのあるべき姿とは。求む「香川真司の姿勢」。サッカーに倣うべき日の丸の重み【小宮山悟の眼】

「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」が開幕した。日本は初戦で韓国にタイブレークの末にサヨナラ勝ちするなど、順調な戦いぶりを見せている。今大会から指揮を執る稲葉篤紀新監督は上々の滑り出しと言える。2020年の東京五輪の金メダルを目指しているという稲葉ジャパン。今回は今後の侍ジャパンがどういう存在になっていくべきかについて話したいと思う。

2017/11/18

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シーズン後の国際大会は負担か、日本ならではの「休暇」の概念

 
 今大会は年齢制限があるチーム編成になっているため、フル代表とは少し雰囲気が異なる。見る側からすると「本当だったら、ここの起用はこの選手だろう」と考えてしまうこともある。
 
 本来の代表という目線でみると肩透かしを食らうところもあるのは事実だが、試合そのものは面白いものを見せてくれている。若い侍ジャパンの戦いぶりは、野球の楽しさを伝えてくれていたと思う。
 
 ただ、シーズン後のこの時期に試合をすることについての議論はあると思う。疲労面をもっと考慮すべきではないかという意見も耳にする。しかし、これには文化的なものもあるのではないか。
 
 例えば、メジャーリーガーの一部選手(中南米の選手など)は、中南米諸国のウインターリーグに参加している。キャンプインのギリギリまで参加する選手もいるほどで、彼らはほとんど1年を通して野球をしていることになる。「野球のできる環境があるところで野球をする」というのが選手の仕事だと考えていて、オフシーズンも休みという感覚がない。
 
 一方、日本のプロ野球は、野球協約で12月と1月はオフシーズンで休みを取らなければならないとしているため、それが定着している。この時期だけでなく、もう少し先まで代表のスケジュールが入った場合、「労働条件の悪化」という議論が噴出する。
 
 しかし、それがこの時期に野球をするのが当たり前という考え方が浸透すれば、それほど大きな問題ではない。定着するかどうかということだ。
 
 問題として挙げるなら、「侍ジャパン」は興行という意味合いを含めているので、毎年恒例化するとマンネリ化して、おもしろみがなくなるという側面だろう。そこは難しいところだ。
 
 選手側からすれば「代表」という二文字は重い。選ばれた選手はプライドもあるだろうし、代表選出がマイナスになることはないと思う。ただ、選手たちの中にはシーズン中に疲労を感じている部分が垣間見えるのも事実だ。だが、それは経験不足だからだ。

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