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「ヤバい」巨人、浮沈の鍵握る新たな背番号「25」。若手育成路線の象徴になれるか

今季11年ぶりにBクラスに沈んだ読売ジャイアンツは、新たなチーム編成を進めている。しかし、投手力の大幅ダウンの可能性や大砲不在など、問題は山積み。若手育成が本格化する中で、期待を背負うのは岡本和真内野手だ。

2017/11/27

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「ヤバい」巨人が若手育成に着手、期待背負う新背番号「25」

 巨人の来季が「ヤバい」ともっぱらだ。
 
 今季は11年ぶりのBクラスに沈み、2007年から始まったクライマックスシリーズ進出を初めて逃した。その屈辱を晴らすべく来季こそ4年ぶりのV奪回を果たそうと球団側はフロントとチームが一丸となって今から新たなチーム編成に取り組んでいるが、残念ながら現段階では余り景気のいい話が飛び込んで来ない。
 
 埼玉西武ライオンズで国内FA権を行使した野上亮磨投手の獲得が秒読み段階と伝えられているものの、先発2番手に君臨するマイルズ・マイコラス投手のメジャーリーグ復帰が濃厚となっており、来季の投手力は大幅な戦力ダウンを強いられる可能性が高まっている。さらにはリリーフの要であるスコット・マシソン投手にもメジャー復帰のウワサが絶えず、チームの屋台骨は大きく揺らいでいるのが現状だ。
 
 しかも今季は大砲不在が最大のウィークポイントと各方面から指摘されながらも、その穴埋めができそうな新戦力の補強は遅々として進んでいない。
 
 危機感を強めながらも巨人はチームに新風を吹き込もうと若手育成に本格着手している。そのための人員整理として今オフ、まず複数のベテラン勢に戦力外通告を行った。
 
 特に驚かされたのは村田修一内野手だろう。近年は好不調の波にさいなまれる割合が増えたとはいえ、村田が非常に優れた打者であることは誰もが認めるところ。三塁手としてもゴールデングラブ賞に輝くなど、これまで球界に数々の功績を残しながらチームにも大きく貢献してきた。来月で37歳を迎えるものの、まだまだ十分に活躍できるはず。ここ最近は周囲から「今からでも遅くはないから、巨人は恥も外聞もなく村田に頭を下げて再契約するべきだ」との声まで聞こえてくるほどだ。
 
 しかし、それが現実的な言葉ではないことぐらい誰にでも分かる。とにかく、もう後戻りは出来ないのだ。その村田の後釜としてブレイクが期待されるのは無論、来季4年目を迎える岡本和真内野手だ。今季から左翼にコンバートされていたが、村田の退団によって再び内野へ配置転換。背番号も村田の背負っていた「25」を後継することになった。

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