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大谷を酷評のNY紙、素早く切り替え 1日後には他のFA選手の獲得を提言

2017/12/05

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 12月1日(日本時間2日)にポスティングシステムを正式に申請し、現在は球団と交渉の段階に入っている、日本ハム・大谷翔平。3日(同4日)には入団の意思がない球団に面談をしないことを伝え、ヤンキースなど主に米国東海岸のチームが大谷争奪戦から脱落。
 
 ヤンキースはキャッシュマンGM自らが獲得に並々ならぬ熱意を見せてラブコールを送り続けており、ニューヨークの野球ファンの中でも注目度は上がり続けていたが、ヤンキースは一度も面談もできずに入団を断られることになってしまった。
 
 キャッシュマンGMも無念のコメントを残すなど、ショックが隠し切れないヤンキースだが、一方で辛口なことで知られる地元・ニューヨークメディアでは怒りの報道が相次いだ。
 
 ヤンキースに所属している田中将大投手を一度は称賛したかと思えば、炎上した瞬間には酷評の嵐を巻き起こすなど、辛辣な論評が特徴なニューヨークメディアが、日本の誇るスーパースターを厳しく評した。
 
 「ニューヨーク・デイリーニューズ」では表紙の一面に大谷の写真を大きく掲載し「なんてチキン(臆病)な奴だ、大都市でのプレーを恐れているのか」という見出しでヤンキースの争奪戦脱落を報じた。また、その後の特集でもヤンキースが断られたことのショックを隠せず「少しばかり侮辱されている」とコメントを残している。
 
 「ニューヨーク・ポスト」でも大谷のことを「No-htani」と評し、ヤンキースとの交渉を断った大谷を皮肉った。しかし、同紙は1日後には大谷の今後どの球団に入る可能性が高いかを予想するなど、ショックを受けながらもスーパースターの動向に注目し続けている。
 
 「ニューヨーク・タイムズ」では皮肉な表現こそなかったが、大谷が東海岸の球団を望んでいなかったことを残念がるコメントを残した。また、その他のニューヨークメディアでも、米国の名門球団であるヤンキースからの熱烈なラブコールを断ったことに驚きを隠せないコメントを残している。
 
 大谷の獲得に失敗し、失望を隠せなかったニューヨークメディアだが、1日後には早くもCCサバシア、ダルビッシュ有、ジェイク・アリエッタ、牧田和久などの投手や指名打者候補などをリストアップし、ヤンキースに獲得を提言するなど素早い切り替えを見せている。また、ヤンキースが逃した大谷についても、動向には注目し続けているようだ。
 
 金銭面やステータスを度外視し、条件面や環境に重きを置く姿勢が米国中から驚きを集めている大谷。かの有名なニューヨークメディアから辛辣な言葉を浴びせられるほど注目が高まっているが、果たしてどのチームに入団することになるだろうか。