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チェン、「心」の投球で挑む集大成の1年。憧れの大先輩のアドバイスを胸に【マリーンズキャンプ通信2018#1】

今年で来日8年目を迎えるチェン・グァンユウ。オフに憧れの大先輩とトレーニングを積んだチェンは、集大成の気持ちで今シーズンを迎える。

2018/02/03

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千葉ロッテマリーンズ



良さを出して、外国人との競争に勝つ

 再来日したチェンはいつも以上に前向きだった。そして新しく加入したライバルたちに負けじと燃えていた。思えばここまでの日本での野球生活は困難の連続だった。11年に横浜DeNAに入団。しかし翌12年8月にトミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振った。そして14年オフに戦力外。一軍ではわずか1試合の登板にとどまり、マリーンズのテストを受けた。無我夢中の心が通じての合格。現実的には厳しいと冷静に自己分析をしていたが、必死の想いが通じた。
 
「横浜の時の自分は自分に自信がなかった。自分のボールを信じれなかった。でもマリーンズに拾ってもらって、監督、コーチ、仲間たちにいろいろとアドバイスをもらったり、励ましてもらって少しずつ自分に自信を持てるようになった。自分の持ち味がテンポであることも知った。だからマリーンズが大好き。恩返しがしたい」
 
 異国での競争の日々で大事にしている漢字がある。「心」。どんな時も気持ちが大事だと考えている。ピッチングでも攻める気持ちが大切となる。どんな苦境でも諦めない想いが時に奇跡を呼ぶ。だから、いつも「心」を研ぎ澄ませ、マウンドに上がる。自分自身の心と向き合い、悔いなきボールを投げる。オルモス、ボルシンガー、シェッパーズ。メジャーリーグでの登板経験のある助っ人たちがマリーンズ投手陣に加わったが、臆することはない。
 
 台湾の偉大な大先輩のアドバイスを胸に、自分を信じてアピールをする。その先に目指すのは拾ってくれたマリーンズへの恩返し。温かく応援をしてくれるファンの期待に応えること。心の投手 チェングァンユウ。来日8年目、集大成の1年が幕を開けた。

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