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中日一筋23年の荒木、現役引退を発表 6年連続GG賞に盗塁王「本当にやりきった。涙も出ない」

2018/10/06

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 中日ドラゴンズは6日、荒木雅博内野手が今季限りで現役を引退することを発表。23年間という長いプロ生活に終止符を打つことを決意し、会見では様々なエピソードを振り返った。
 
 荒木は、熊本工から1995年にドラフト1位で中日に指名され入団。俊足巧打、そして堅い守備を武器に活躍し、2004年から2009年にかけては6年連続ゴールデングラブ賞を獲得。2004年から2006年にはベストナインに選出され、2007年には31盗塁をマークし盗塁王のタイトルに輝いた。通算378盗塁は球団記録にもなっており、昨季はプロ野球史上48人目の2000安打を達成。中日一筋23年の間に5度のリーグ優勝と1度の日本一を経験、貢献した。
 
 球団によると、引退発表会見で荒木は「10月13日のシーズン最終戦をもちまして23年間の現役生活を引退いたします」と話し、23年間の現役生活を支えてきたものについて「まだ自分は下手なんだ下手なんだというのを常に思い続けて、実際、今でもまだ自分の力を信じることができず最後まできました」と自身への厳しさを語った。
 
 また、41歳、23年間で現役生活を終えることに「本当にやりきった感じで、やりきりすぎて涙も出ないですね」と清々しく応え、かつて二遊間コンビを組んだ井端弘和氏(現・読売ジャイアンツ守備走塁コーチ)にはすでに引退を報告したといい、井端氏について「僕はとにかくライバル視していました、切磋琢磨という言葉が一番当てはまるのかな、この人が練習しているのなら僕もまだやめない、そういう気持ちでやっていました」と当時を振り返った。
 
 そして、恩師・星野仙一さんが亡くなられた年に引退することには「お亡くなりになってその年に自分がユニホームを脱ぐ、これが凄い感慨深い所がありまして、もしかすると、それも自分の引退するという気持ちに拍車をかけたかもしれない」とコメント。
 
 最後にこれまで応援してくれたファンに対して「本当にそんなに上手な選手ではなかったです、毎日打席に立つ度に声援をくれて、いいプレーをしたら拍手をくれて、本当にそういう人たちの喜んでいる姿というのがすごく印象に残っています。そういう所で野球をやらせてもらったこと、感謝しています。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べた。