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試合の流れ変えるには十分、わだかまり残るCSのリプレー検証。大一番こそ一層の配慮必要【小宮山悟の眼】

福岡ソフトバンクホークスがパ・リーグ2位からクライマックス・シリーズ(CS)を勝ち上がり、日本シリーズでセ・リーグ王者の広島東洋カープを下した。昨年のセ・リーグ同様、今年もリーグ優勝チーム以外が日本シリーズに駒を進めた。さらにソフトバンクは短期決戦の勝負強さを発揮し、2連覇まで果たした。(取材:10月24日)

2018/11/06

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やめられないCS、消化試合増は観客減少に

 今年のクライマックスシリーズ(CS)でも優勝チーム以外が日本シリーズに進出する事態が発生した。ルール上は仕方ないことだが、「今年もそうなってしまったか」という印象は否めない。
 
 勝利数が一番多いチームが日本シリーズに出られないというのはおかしいと、薄々感じているが、声を上げられない理由もある。CSがなくなると、消化試合が増えすぎて観客動員の減少につながってしまうからだ。
 
  仕方ないでは済ませられないが、精神的な面において、CSは下位チームが優位と言える。下位から勝ち上がっていくチームは、そもそもシーズンの順位争いに負けたという開き直りがある。優勝は逃したが、日本シリーズへの切符を手にし、ご褒美であるかのように試合ができるのだ。
 
 個人的な意見を言わせてもらえば、今シーズンは故障者が続出したソフトバンクが2位となり、日本シリーズに進むのは少し寂しいように思う。ソフトバンクの底力が偉大だったということだが、ほかがどうにもできなかったのか。施設面や選手層を含めて、ソフトバンクが一人勝ちしているとの印象を与えたのは間違いないだろう。

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