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広島、34年ぶり日本一ならず 緒方監督は悔しさ胸に来季へ「悔しいだけじゃ終われない」

2018/11/04

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2年ぶり挑戦、ホームで1勝挙げるも4連敗

「SMBC日本シリーズ2018」第6戦が3日、マツダスタジアムで行われ、福岡ソフトバンクホークスが広島東洋カープに2-0で勝利。シリーズ4勝1敗1分けとして2年連続9度目の日本一に輝いた。34年ぶりの日本一を狙った広島は、2年ぶりの日本シリーズも雪辱はならなかった。
 
 広島は、第2戦に勝って以降は屈辱の4連敗を喫し、34年ぶりの日本一は叶わなかった。第6戦では、ソフトバンク・甲斐拓也捕手の前に序盤にして2度の盗塁失敗。シリーズを通じて企てた8度の盗塁全てを相手に封じられた。
 
 攻撃では、先発リック・バンデンハーク投手を攻略できず、リリーフ相手にも無安打に封じこまれ完封負け。2年ぶりとなった日本一挑戦は、1勝4敗1分けという成績で終えることとなった。
 
 広島の緒方孝市監督は、試合後に「選手も最後まで諦めず頑張ってくれたし、自分たちの野球を信じて最後まで戦った」と選手たちを称えながら、「決して力で負けていないと思う」と悔しさを滲ませた。
 
 そして、ソフトバンクの印象については、甲斐を含めて内野・外野ともに守備力の高さを評価し「やっぱり隙がなかったというか、守りの技術面が凄いしっかりしていた。流れをこっちに渡してくれなかった」とコメント。それを踏まえて「この結果は自分の責任。自分の力不足」と反省の弁を述べた。
 
 しかし、球団史上初のセ・リーグ3連覇を果たした指揮官の言葉は最後まで力強かった。「悔しいだけじゃ終われない。この舞台での貴重な経験をまた生かす」と話し、「ユニホームを着てる間は当然、終わった瞬間からまた次の戦いが始まる。選手にも言い続けてること」と、悔しさを胸に早くも来季へ意気込んだ。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部