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3000試合出場の谷繁兼任監督が、チーム内外からリスペクトされる理由

中日の谷繁元信監督兼捕手が4月30日の巨人戦(東京ドーム)でプロ野球史上2人目となる通算3000試合出場を達成した。監督、選手という二刀流の激務をこなしつつ、妥協せず真摯に向き合う姿に、多くの人が信頼を寄せている。

2015/05/02

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球史に残る偉大な記録

 中日の谷繁元信監督兼捕手が4月30日の巨人戦(東京ドーム)でプロ野球史上2人目となる通算3000試合出場を達成した。残り17試合で歴代最多3017試合出場の野村克也氏(元南海など)に並ぶが、その記録更新も秒読み段階だ。

 球史に名を残す偉大な捕手であることは、もはや誰の目にも疑いようがない。だが、偉大なのはプレーヤーとしてだけではないだろう。グラウンド外においても求心力が非常に高く、人望も厚い。
 それは今季で就任2年目を迎えた「兼任監督」としてメディアと常に前向きな形で接することを心がけているスタンスにも現れているようにも思う。昨季は2年連続の4位に沈んだ。苦しいシーズンの中でも、負けが込んでも逃げずに正面から向き合っていた姿に、信頼を得ていたことも大きいのではないだろうか。

 普段から何気なく周囲に対して細かい目配りや気配りができるからこそ、「捕手兼任監督」としても一切妥協せずにフル稼働し、音を上げることなく激務もしっかりとこなせているのであろう。

 直近での捕手兼任監督には今から8年前の2007年シーズンまでヤクルトを2年間指揮していた古田敦也氏がいるが、谷繁兼任監督との年間出場試合数を比較してみると実は大きな〝差〟が浮き彫りとなってくるところも見逃せない。

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