第4戦“セーフティースクイズ”に見る日米野球の意義 MLB監督が語る「次の世代」への意識
2018/11/16
Getty Images
「2018日米野球」第6戦は、日本代表「侍ジャパン」がMLBオールスターチームを4-1で勝利し、対戦成績5勝1敗で幕を閉じた。
セーフティースクイズによる勝ち越し点をあげて逆転勝利に沸いた第4戦の歓喜に、二つのことが思い浮かんだ。
一つは、多くのメディアが報じているように、日本らしいスモールベースボールを発揮して勝利したことに一定の評価ができるということ。
もう一つは、友好を深める親善試合に近い要素のある、この日米野球で、果たして、その戦略が将来を約束するものなのかどうかという疑問だ。
試合に勝利するためには、セーフティースクイズという策は有効だ。しかし、オリンピックまではまだ2年があり、日本の野球界の大きな課題である「動くボールへの対応」を目指す中でのメジャー軍団と貴重体験の機会を「この試合に勝つための作戦」と割り切ることに大義はあったのだろうか。
改めて、今回の日米野球を通じて「侍ジャパン」の存在意義を考えてみたい。
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