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第4戦“セーフティースクイズ”に見る日米野球の意義 MLB監督が語る「次の世代」への意識

2018/11/16

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このシリーズに何を求めていくか

 周知のように今回のMLBオールスターズは、全30チームの中からセレクトされた選手たちだが、大ベテランのヤディアー・モリーナはいるものの、誰もが知っている名プレイヤーが多くいるわけではなく、野手は若手の有望株を中心に構成されていた。
 
 もっとも、実力のあるメジャーリーガーであることに変わりはない。ただ、侍ジャパンのように、定期的に招集されているチームではないから、個々の能力では高い能力を持っているとはいっても、チーム力という点では、成熟していないというのは事実だろう。
 
 この6戦の中でも、外野手が譲り合うようなプレーや通常ならあり得ないようなミスも起きた。“セーフティースクイズ”というチームによって異なった概念がある作戦を駆使できる侍ジャパンとはチームとしての成熟度が違うのだ。
 
 その中で、このシリーズに何を求めていくかは決して勝利ではない。
 
 もちろん、勝つことは悪いことではないのだが、戦いの中で、個々がガチンコの勝負をして、現実を知る事が重要なのではないか。
 
 以前に広島の鈴木誠也が「世界のチームと戦った選手は多少なりとも、メジャーに行ってみたいと思うんじゃないですか」と語っていたことがあった。それは本格的にメジャーに挑戦することとイコールではないといった上のことだが、そうした戦いを経験することで、目標の置き方が変わるというのも、アスリートとして重要な場なのだ。

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