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開幕前の不安を一蹴 好調DeNAを支える鉄壁のリリーフ陣に死角はあるか?

昨年の守護神だった三上、オフにセットアッパーとして獲得した岡島がともに開幕アウトとなり、リリーフ陣の再編が急務だったDeNA。二人の穴は簡単に埋められない――リリーフ陣の層の薄さが不安視されていた。しかし、開幕するとそこに新たな選手が見事にはまった。小さな大魔神こと、山崎康晃と8回の男・田中健二朗だ。

2015/05/13

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ベースボールチャンネル編集部



リリーフ陣の登板過多を避けるための手を

 山崎にバトンをつなぐ、セットアッパーの役割を担っているのが8年目の田中健二朗だ。
 今までなかなか年間を通して活躍することができなかった投手だが、昨シーズンを9試合連続無失点で終えた良い感触そのままに今シーズンに入れた。
 ここまでリーグトップのホールド12を挙げ、防御率も1.89とセットアップとして見事な成績を残している。

 ただ課題がないわけではない。
 現時点で山崎がリーグ2位となる20試合登板、田中がリーグ3位の18試合登板と登板数が多くなってきている。
 山崎はルーキーで、田中も昨年はわずか11試合の登板のみと経験に乏しく、シーズン通したスタミナがどれくらい持つのかは未知数だ。
 さらに山崎、田中の前の7回を抑える投手については、国吉・エレラ・小杉と色々試しているものの現状絞り切れていない。
 昨年の守護神三上も、故障から復帰しイースタンリーグで登板を始めたが、5試合で防御率6.00とまだ調整段階となっている。

 チーム状況が好調なうちに7回を任せられるリリーフ投手を固定させたい。当然のことながら、リリーフ陣の登板過多を避けるうえでも、やはり先発投手がいかに長いイニングを投げられるかがポイントになる。

 まだシーズンは106試合も残っている。本当の勝負はこれからだ。

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