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ポレダ、マイコラス、フランシスコ……明暗分かれるジャイアンツ新助っ人

今季ジャイアンツに加入した外国人のここまでの成績を振り返ると明暗わかれている。そして実績十分なマシソン、故障明けから復調傾向の2年目のアンダーソン。1軍の枠をかけた戦いは、外国人にとっても熾烈だ。

2015/05/17

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結果の出ないマイコラス、絶好調のポレダ

崖っぷちの背番号39は、猛然と走った。

14日広島戦(東京ドーム)、中13日で来日4度目の先発マウンドに上がったマイルズ・マイコラス。
2回裏には三塁線への送りバントを試み、自らも生きようと一塁へ猛ダッシュ。
間一髪アウトになったものの、巨人ベンチはその姿に大いに盛り上がり、直後に片岡のタイムリーで追加点を挙げる。
東京ドームのオーロラビジョンにもマイコラスのはにかんだ笑顔が映し出され、大きな拍手に包まれた。
なんだよ、結構いい奴そうだな。
まるでシャイな転校生が運動会で全力疾走を見せ、周囲のクラスメイトと打ち解けるあの感じ。
いつの時代も新助っ人の必要なのは、野球の実力だけでなく、時間だ。
日本野球に慣れる時間、そしてファンと喜びや悲しみを共有する時間である。
共有した時間は、感情と熱狂を生む。
なんとか元メジャーリーガーの26歳右腕に来日初勝利を。
そんな願い虚しく、最速154キロの直球も変化球が甘く入り5イニング中4回先頭打者の出塁を許し、5回途中5失点KOで2敗目を喫した。
次にマイコラスにチャンスが与えられるのはいつになるのだろうか?

対照的に開幕から絶好調なのが、もう1人の新助っ人左腕アーロン・ポレダだ。
15日ヤクルト戦に先発すると、7回1/3を投げ4安打無失点の好投で今季4勝目。
アメリカ時代は160キロ近い直球も極度のノーコンで知られたが、この日はストライク率67%を記録。
与えた四球は1つのみ、わずか82球でまとめてみせた。
試合後のお立ち台では往年のクロマティを彷彿とさせる「バンザーイ!」を披露。
すでに阪神戦では3戦3勝と虎キラーぶりを発揮する198センチの長身サウスポー。
ローテの一角として、ポレダは故障離脱中の内海の穴を埋める活躍を見せている。

そして、今年も巨人のブルペンを支えているのが4年目を迎えたスコット・マシソンである。
過去3年間で計167試合に登板した右腕は、今季もすでに19試合に登板(澤村に次ぐチーム2位)。
リーグ2位の12HPを挙げ、防御率1.42の好成績。
14年直球の平均球速は両リーグ救援投手で最速を記録した「キング・オブ・ストロングスタイル」は今年も健在だ。
プレー面以外でも、ポレダやマイコラスに電車の乗り方をレクチャーする先生役を買って出るナイスガイ。
いまや、背番号20は巨人にとって欠かせない投手の1人になった。

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