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【データで選出7月月間MVP】オリックス・吉田正尚、カープ・鈴木誠也が打撃で差をつけトップ。投手は則本昂大が復帰月にいきなりの最高評価

2019/08/05

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故障から復帰の楽天・則本昂がいきなりのトップ。オリックスはダブルエースが奮闘

 投手の評価も質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、「ゴロかフライかライナーかといった打たれた打球の種別」、量は「投球回」によって決まり、そこから平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出する。

 パ・リーグは則本昂大(楽天)、セ・リーグは髙橋遥人(阪神)がそれぞれ5.9点、4.9点と最高の貢献を記録した。則本昂は7月に右肘手術後から復帰を果たしたが、いきなりトップの成績である。
 
 則本昂、髙橋遥は平均20%弱が目安となるK%(奪三振割合)でともに30%以上と、先発としては破格の値を記録。また素晴らしいのは三振を奪う能力だけではない。則本昂は四球を少なく抑え、髙橋遥はゴロを多く打たせ被本塁打を抑えることでも貢献を果たしていたようだ。
 
 いまやオリックスの二枚看板になった山岡泰輔、山本由伸の2投手もパ・リーグ2位、3位にランクインした。しかし山岡は被本塁打を2本浴びた点、山本は先発機会が3度しかなく投球回が伸びなかったことが響き、則本昂には届いていない。
 
 短いイニングに注力できる救援投手は、打者あたりで見ると先発以上の成績を残す場合が多い。7月は石川直也(日本ハム)、ピアース・ジョンソン(阪神)がそれぞれ50%に近い割合で三振を奪い、投球回の少なさを補う貢献を見せた。打者の約半数が三振となると、危険な打球どころか、そもそも打球が発生するリスクが非常に低くなる。2投手とも失点を少なく抑えられているのは当然の結果といえる。
 
 
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