ナゴヤドームは”鬼門” オリックス、新・勝利の方程式のカギは岸田にあり【どら増田のオリ熱コラム#41】
森脇監督休養により、残り試合を任された福良監督代行。ジャイアンツ戦のサヨナラ負けから、ついにリリーフ陣の配置転換に踏み切った。ストッパーとセットアッパーの入れ替えだ。チームはこれで連勝をおさめたが、昨年オリックスが躍進した最大の要因は、中継ぎ、抑えを含めたリリーフ陣が安定していたからだ。そういう点でいうならば、やはり岸田の復調なくして、勝利の方程式は機能しない。
2015/06/08
岸田もチームも苦手なナゴヤドーム
「ナゴヤドームは岸田が打たれるイメージしかない」
オリックスファンの間で、ナゴヤドームといえば岸田護の被弾が思い浮かぶ人はかなり多いだろう。昨年までの岸田のナゴヤドームでの成績を調べてみた。
2010年 1試合 1回2/3 0失点
2011年 2試合 1回1/3 1失点 1被弾
2012年 1試合 1/3 1失点 1被弾
2013年 2試合 2回 2失点 1被弾
2014年 登板なし
2010年はセットアッパー転向初年度だったが、守護神ジョン・レスターの不調により交流戦明けからはストッパーに昇格している。2011年は小池に、2012年は森野にそれぞれ10回にサヨナラホームランを浴びており、ストッパーを平野佳寿に譲った2013年も6回にクラークの同点2ランホームランを喰らっている。
岸田は中日が苦手なのだろうか? 逆に本拠地での登板を調べてみた。
2010年 2試合 2回 0失点
2011年 登板なし
2012年 登板なし
2013年 1試合 2回 0失点
2014年 1試合 1回 0失点
なんと無失点に抑えているのだ。あくまでも数字上の話になるが、岸田は中日が苦手というよりもナゴヤドームが苦手だということがよくわかる。
今年と来年は交流戦が変則日程となったため、今年の中日戦はナゴヤドームで3連戦。その代わり来年はナゴヤドームで開催されない。
実は岸田だけではなく、チームにとってもナゴヤドームは鬼門だ。
2010年から5年間の戦績は2勝7敗1引き分けと大きく負け越している。京セラドームでの広島戦、そして福良監督代行になった東京ドームでの巨人戦で、ひとつも勝てず6連敗のままナゴヤドームに乗り込むというのは、チームやファンにとって非常に重たいムードがあった。