パ・リーグ“弱点ランキング”。オフに効果的な対処を行ったのはどの球団?【データで解く野球の真実】
プロ野球は2月1日にいよいよキャンプインを迎える。開幕が近づくのにあわせ、各球団の陣容もほぼ固まってきたように見える。今回は、各球団が昨季抱えていた弱点に対し、このオフにどのような動きを見せたかをおさらいし、評価していく。今回はパ・リーグ編だ。
2020/01/29
DELTA、Getty Images
複数ポジションに大きな穴が。オリックスはどう対処した?
○ワースト4位 オリックスの三塁手 -29.6
オリックスは複数ポジションに大きな穴が空いている。ワースト4位の三塁は昨季攻守あわせて29.6点分マイナスのはたらきだった。西野真弘、中川圭太らが出場機会を分け合い、守備では-0.9点と健闘したが、打撃面で-28.7点と大きな損失を生んでしまった。
チームはオフに新外国人内野手としてアデルリン・ロドリゲスを獲得。ただロドリゲスは昨季マイナーで1イニングしか三塁を守っていないなど、ここ数年はほぼ一塁に専念していた。三塁を守るのは難しそうだ。三塁ほどではないが弱点になっていた一塁手として獲得したのだと思われる。ただ一塁にはすでにスティーブン・モヤもいる。外国人内野手を補強するにしても三塁も守れる選手を選択したいところであった。
○ワースト3位 オリックスの捕手 -30.1
オリックスも楽天と同じく捕手が大きな弱点だ。昨季はチームの捕手全体の打率/出塁率/長打率が.173/.238/.212と極めて低い成績に終わってしまった。ただこちらも楽天と同じく補強に動くことはできていない。戦力アップには現有戦力の成長に賭けるしかない状態だ。
打力向上へ望みとなりそうなのが頓宮裕真の存在だ。昨季ルーキーながら開幕戦に5番三塁でスタメン出場を果たすなど打力の評価が非常に高い選手だが、昨夏、大学時代の本職である捕手に再コンバートされた。すぐにプロレベルに順応するのは難しいかもしれないが、捕手として許容できる守備力が実現できれば、攻撃力アップのオプションになる。