DeNA・砂田毅樹 19歳11カ月でプロ初勝利 育成出身投手史上最年少勝利投手に
8日、三次で行われた広島戦で砂田が4試合目の登板で待望のプロ初勝利を挙げた。育成ドラフト1位で入団し、2年目の今年6月8日に支配下登録を果たしたばかり。19歳11カ月で成し遂げた快挙であった。
2015/07/09
育成出身として最年少勝利投手に
8日、三次で行われた広島戦に砂田毅樹が4試合目の先発マウンドに上がり、5回4安打5奪三振無失点の好投で待望の初勝利を挙げた。今月20日に20歳の誕生日を迎える砂田は19歳11カ月で育成出身投手として史上最年少勝利投手となった。
DeNAは初回に2死満塁で押し出し四球で1点を先制。砂田はその裏のカープ打線を三者凡退に抑え、2回以降もヒットで出塁を許しながらも要所を締めたピッチングを続ける。
さらに4回表に1点を追加し、なおも1死3塁のチャンスで砂田に打順がまわり、センター前にタイムリーを放ち、初ヒット初打点を記録。自らのバットで初勝利を近づけた。この回の追加点で4-0とリードを広げ、砂田は5回まで投げ切り勝ち投手の権利を得て降板。その後も打線が追加点を挙げ、リリーフ陣が守り切り7-1で快勝し、チームも3位でAクラスに再浮上した。
砂田は、2013年に育成ドラフト1位で入団し、2年目の今年6月8日に支配下登録を果たした。プロ初登板からの成績をまとめた。
6月14日 日本ハム戦(札幌ドーム) 5回1/3 84球 被安打5、2奪三振2死四球2失点 3-1●
6月24日 巨人戦(東京ドーム) 5回 99球 被安打3、3奪三振6四球1失点 ○3-1 ※同点で降板後に逆転勝利のため勝敗つかず
7月1日 中日戦(那覇) 5回 95球 被安打7、8奪三振1死球2失点 8-5●
7月8日 広島戦(三次) 5回 84球 被安打4、5奪三振1四球無失点 ○7-1
4試合に登板し1勝2敗。これまでの成績やすらっとした見た目からもスタミナ不足が課題の一つであることは否めないが、これまでの登板で大きく崩れたことはなく、防御率は2.21と安定感が光る。
ローテーション入りから1カ月、勝ち星に恵まれなかったが、先日対戦した広島先発の薮田和樹以外は相手チームのエースピッチャーとあたっていた。
6月14日 日本ハム戦 大谷翔平
6月24日 巨人戦 杉内俊哉
7月1日 中日戦 大野雄大
対エース先発に味方打線も援護点を挙げられない状況が続いていた。大谷や杉内のような1億円プレーヤーを推定年俸440万円の砂田が倒すところも見たかったが、初登板からエース3人と投げ合ったことも砂田にとって大きな経験になるはずである。
次回登板は15日の巨人戦が濃厚で、5試合目にして初のホーム横浜スタジアムでの先発となる。育成からはい上がった砂田がチームをさらに浮上させる台風の目になることができるか。若干19歳の新星に今後も目が離せない。