オリックス・近藤一樹が1411日ぶりの白星 ”こんちゃん効果”でチーム一丸に! 【どら増田のオリ熱コラム #48】
12日、楽天戦(コボスタ宮城)に先発した近藤一樹は、6回3失点の好投で1411日ぶりに勝利投手となった。怪我や不調を乗り越えてきた近藤に勝ちをつけるために、ナインが一丸となって勝ち取った勝利でもあった。
2015/07/13
怪我、育成契約からはい上がってつかんだ白星
「手術を何回も受けることになってしまったんですけど、それだけ時間をくれた球団に感謝して、前向きに頑張ることが出来たので、腐らずこうして今日を迎えることができました」
12日の楽天戦で、2011年8月11日に北九州で行われたソフトバンク戦以来、1411日振りの勝利を挙げた近藤一樹は、ヒーローインタビューで、目に光るものを滲ませながら、球団に対する感謝の気持ちをこう述べた。
2001年に日大三高から大阪近鉄にドラフト7位で指名された近藤は、球団合併に伴いオリックスに移籍。2008年には10勝をマークし、防御率も10位にランクインするなど、初のCS進出に貢献した。また2008年と2009年はホークスキラーとして活躍している。しかし2010年からは不調が目立ち、関東のファンにとっては忘れられない”大宮劇場”(2010年9月1日対西武)では序盤に7失点を許すも、当時の岡田監督が懲罰登板をさせたため、144球投げて8回完投したこともあった。
入団当初の背番号は65。2011年に11になるが、2013年に入団した松葉に譲り渡す形で、50に変更。怪我の影響で昨年末に育成契約になると、背番号は125に。しかし今年4月28日に支配下登録され、背番号は入団当初の番号である65に戻った。近藤は支配下登録の2日後(4月30日楽天戦)に、昨年9月19日のロッテ戦以来となる先発を務めると、5回1失点の好投を見せるも、勝ち星は付かなかった。その試合で決勝打を放った竹原は「2軍で近藤が頑張っている姿を見ているので、本当は勝たせてあげたかった」と試合後の囲み会見で話している。
5月12日の楽天戦で再び先発を務めるも、2回3失点でKO。再び2軍での調整を続けていた。私は6月19日に神戸サブで中日と行った2軍戦で、近藤の投球を見ている。4回5安打無失点の内容。毎回ランナーを出すピッチングだったが、力強い球を投げていたと感じたし、近藤も降板後充実した表情を見せていた。また近藤の球を受けたキャッチャーの若月も「近藤さんはほとんど首を振らずにいい球を投げていました」と語っていた。