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落合博満、清原和博、工藤公康…積極的なFA補強図る巨人、明暗分かれるFA入団選手の活躍は?<1990年代編>

2020/12/09

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 日本野球機構(NPB)は5日、フリーエージェント(FA)宣言選手を公示。7選手がFA権行使を表明した。
 

 
 FA市場で、例年活発な動きを見せているのが読売ジャイアンツだ。1993年に制度が設立されて以降、落合博満氏(当時中日ドラゴンズ)、清原和博氏(当時西武ライオンズ)、小笠原道大氏(当時北海道日本ハムファイターズ)ら26人の選手を獲得。今季も横浜DeNAベイスターズからFA宣言した井納翔一投手、梶谷隆幸外野手の獲得に乗り出すと報じられている。
 
 一方で、移籍後に期待通りの活躍を見せる選手だけでなく、成績低迷に陥る選手も多くいる。今回は、巨人が1990年代にFA移籍で獲得した選手たちを振り返る。

1993年

落合博満(中日ドラゴンズから移籍)
内野手
巨人での通算成績 352試合、打率.296、362安打、53本塁打、219打点、4盗塁(1994年〜1996年)
 
 FA設立元年に権利を行使し、巨人のFA入団第1号となった落合。40歳を迎えるシーズンでの移籍だったが、3度の三冠王に輝くなど数々のタイトルを受賞した打棒に陰りは見えず、巨人でも主に4番としてリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。個人としても1995年に通算2000安打を達成。しかし1996年オフに自らの希望により退団することとなった。

1994年

川口和久(広島東洋カープから移籍)
投手
巨人での通算成績 85試合(198回)、8勝13敗4セーブ、154奪三振、防御率4.32(1995年〜1998年)
 
 広島東洋カープ時代には3度の最多奪三振を獲得するなど高い奪三振能力を誇った川口。巨人でも左腕エースとしての活躍が期待されたが、移籍初年度は4勝にとどまった。1996年途中にはリリーフに転向。3セーブを挙げるなど新境地を開拓したが、以降は故障が続き、1998年限りで現役を引退した。
 
広沢克己(ヤクルトスワローズから移籍)
内野手、外野手
巨人での通算成績 384試合、打率.259、296安打、56本塁打、178打点、9盗塁(1995年〜1999年)
 
 ヤクルトスワローズでは4番打者として2度の打点王を獲得した広沢。移籍後は成績が下降していたが、1997年に打率.280、22本塁打をマークし、実力の片鱗を見せた。しかし以降は故障の影響もあり、出場機会が減少。1998年オフに自由契約で退団となった。

1995年

河野博文(日本ハム・ファイターズから移籍)
投手
巨人での通算成績 108試合(115回)、10勝4敗5セーブ、87奪三振、防御率3.76(1996年〜1999年)
 
 日本ハム時代には先発、リリーフの両輪を担った河野は、巨人ではリリーフに専念。移籍初年度からチームの日本一に貢献する活躍を見せ、同年に表彰が開始された最優秀中継ぎ投手を受賞した。しかし、以降は登板機会が減少。1999年シーズン終了後に退団となった。

1996年

清原和博(西武ライオンズから移籍)
内野手
巨人での通算成績 846試合、打率.266、720安打、185本塁打、576打点、1盗塁(1997年〜2005年)
 
 高卒1年目に新人王を獲得、以降もクリーンアップの一角として西武の黄金時代を築いた清原。FA移籍で念願の巨人入りが実現した。移籍初年度は打率.249ながら、前年を上回る32本塁打、95打点と主砲ぶりを発揮。2001年には打率.296、29本塁打、121打点と存在感を放った。以降は故障に悩まされながらも、巨人でプレーした9年間全てで2桁本塁打を放った。

1999年

工藤公康(福岡ダイエーホークスから移籍)
投手
巨人での通算成績 128試合(789回1/3)、53勝40敗、680奪三振、防御率.3.65(2000年〜2006年)
 
 西武、福岡ダイエーホークス時代には、主に先発として最優秀防御率4回、MVP2回など数々の実績を残した工藤は、巨人でも移籍初年度から先発の柱として12勝5敗、勝率.706で最高勝率のタイトルを獲得。優勝請負人としてチームの日本一に大きく貢献した。2001年は故障に苦しんだが、2002年以降も先発として活躍。2006年オフにFA加入した門倉健の人的補償として横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)に移籍した。
 
江藤智(広島東洋カープから移籍)
内野手
巨人での通算成績 627試合、打率.256、465安打、101本塁打、296打点、24盗塁(2000年〜2005年)
 
 広島では本塁打王2回、打点王1回など中心打者として活躍した江藤。巨人でも主砲ぶりは健在で、2年連続30本塁打以上を放ち、三塁手部門でベストナインを受賞した。しかし2002年は打率.242、18本塁打となると、年々出場機会が減少。2005年は本塁打なしに終わり、同年オフに豊田清のFA移籍に伴う人的補償として西武ライオンズに移籍した。
 
 
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