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“神の子”田中将大は日米通算でも歴代2位相当。NPB通算勝率ランキング、現役最高は同僚・岸孝之

2021/02/12

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通算50勝以上で田中を上回るのは?

 ここまでNPB通算99勝を挙げ、勝率.739と突出した数字を残している田中。しかし、対象を通算50勝以上の投手とすれば、田中を上回る選手が2人いる。
 
 一人目は、現在では「沢村賞」で馴染み深い伝説の投手・沢村栄治。戦前の大投手は、105試合の登板で、765回1/3を投げ、63勝22敗、防御率1.74。通算勝率は.741を記録している。
 
 そしてその沢村栄治をも凌ぐ勝率を残したのがホークスの「負けないエース」斉藤和巳だ。斉藤は、150試合で949回2/3を投げ、79勝23敗、防御率3.33。通算勝率は驚異の.775をマークした。22試合に登板して防御率6.26のシーズン(2004年)があったものの、強力打線の援護を受け、10勝7敗と勝ち越している。
 
 今年から再び日本でのキャリアを歩むこととなる田中将大。年を重ね、8年前から投球スタイルが大きく変化しているのは当然だ。だが、2013年の快投劇を目の当たりにしたファンにとっては、今年の田中にも大きな期待を抱かざるを得ない。メジャー仕込みの老獪なピッチングでチームを勝利に導けるか注目が集まる。

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