西武・高木勇人、古巣相手に7回4安打1失点 開幕ローテ入りへ、好投から得た収穫と課題
2018/03/17
埼玉西武ライオンズの高木勇人投手は17日、古巣・読売ジャイアンツとのオープン戦(メットライフドーム)に先発登板。7回を投げ、4安打1失点5奪三振1四球の成績だった。
高木は初回、二死から3番坂本勇人に左前打を浴びるも、続く阿部慎之助を三振に仕留めた。2回に先頭・岡本和真の二塁打、犠牲フライで先制点を献上。3回から5回はいずれも先頭打者に出塁を許したが、無失点で切り抜けた。6回、7回はともに三者凡退で抑えた。
試合開始前に元チームメイトと顔を合わせ、「この人たちと対戦するのか」とやりにくさを感じていたことを明かした高木。しかし、本拠地・メットライフドームでの試合はチームにとって今季初。「絶対負けないと思ってやった」という強気のピッチングが好投につながった。
7回で投げたのは89球。高木は「とにかく強い球を投げることを意識した」と振り返る。“少ない投球で打者が考える前にどんどんストライクを投げる”というテンポよく投げる自らのスタイルが出せたと充実感をにじませた。「先発としてゲームをつくれたのは一つの収穫」と笑みを浮かべた。
一方、3回以降は3イニング連続で先頭打者に出塁を許した高木。「先頭や初球の入りが課題。これからやらなきゃいけないことが見えた」と反省点を口にした。次の登板に向けて「細かいところを修正したい」と話した。
辻発彦監督は「ヒット打たれながらも、持ち味出して粘れたのがよかった」と評価した。本拠地でのアピールに成功した高木。移籍1年目からの開幕ローテーション入りへ前進したようだ。