ヤクルト・高津臣吾監督、野村克也氏の逝去に涙「全てが良い思い出」 楽天時代の教え子・嶋基宏も「一番大きな存在」
2020/02/12
昨年7月にはOB集ったイベントでバット握る姿
東京ヤクルトスワローズは11日、野村克也氏が亡くなったことを受けて、沖縄・浦添市で行われている春季キャンプの全体練習で選手、コーチ、スタッフが野村氏のご冥福を祈り黙とうを捧げた。球団公式サイトが伝えている。
野村氏は1990年から1998年にかけての9年間ヤクルトの監督を務め、4度のリーグ優勝と3度の日本一に導いた。「ID野球」を掲げながら選手の能力を伸ばし、チームの黄金期を築いた。昨年7月には球団OBが集った「Swallows DREAM GAME」でも自らバットを握り、古田敦也氏らかつての教え子とともに打席に立つなど元気な姿を見せていた。
同サイトによれば、高津臣吾新監督は現役時代の恩師の死について、目に涙を浮かべ「言葉にならない。入団当時、1から10まで教えてもらって、プロの厳しさを教わりました。楽しいことも、素晴らしい時も、辛いことも経験させてもらいました。全てが良い思い出です。まだまだ元気だと思っていたので、非常に寂しいです。ヤクルトのことを愛してくれた監督なので、その思いに応えられるよう素晴らしいチームにしたいです」とコメントした。
また、このオフに東北楽天ゴールデンイーグルスからヤクルトに加入し、楽天時代に当時監督だった野村氏から指導を受けていた嶋基宏捕手も「野村監督に出会っていなかったら、いまここでユニホームを着ているかわからない。本当に僕のプロ野球人生の中で一番大きな存在でした。ゆっくり休んで欲しいです」と涙を見せながら話した。