甲子園で活躍した清宮幸太郎 清原や松井に匹敵する才能がある!【小宮山悟の眼】
今年の夏は、久しぶりにたっぷりと高校野球を観戦できた。小学生時代から知っている清宮幸太郎を筆頭に、高校球児のレベルの高さに改めて驚かされた。
2015/09/05
注目選手が期待通りに活躍した甲子園
現在、U18ワールドカップの熱戦が繰り広げられているが、そのU-18日本代表の選手たちの多くが出場した、今年の夏の甲子園大会は大いに盛り上がった。
第1回大会が開催された年から、ちょうど100周年。
王貞治さんを招いてマウンドに上ってもらった、開幕試合の始球式は素晴らしかった。 100年前の第1回大会に出場した10校の現役選手が、復刻した当時のユニフォームを着て行進したアイデアも見事だった。
野球ファンだけでなく、世間一般からも試合結果が注目されるほど盛況だったのは、運営側の高野連の立場から見れば、戦略勝ちと言えるだろう。
個人的にも思い出に残る大会になった。
これまでは、母校早稲田大学野球部のコーチを務めていたため、昼間に時間があるときは、東伏見のグラウンドで指導に当たっていた。甲子園の結果は、夜のダイジェストテレビ番組でチェックする程度だったが、今年はそのコーチも任期満了で終えたため、朝から、テレビの前で高校野球観戦を大いに楽しませてもらった。
注目選手が期待通りに活躍してくれた点も、大会が盛り上がった一因だろう。
最も世間の関心を集めたのは、早稲田実業の清宮幸太郎選手。彼の父親である清宮克幸とは大学の同期で親交があり、幸太郎選手のことも、彼が野球を始めようかという8歳、9歳ごろから知っている。だから、ここでも普段と同じように「幸太郎」と呼ばせてもらう。