甲子園で活躍した清宮幸太郎 清原や松井に匹敵する才能がある!【小宮山悟の眼】
今年の夏は、久しぶりにたっぷりと高校野球を観戦できた。小学生時代から知っている清宮幸太郎を筆頭に、高校球児のレベルの高さに改めて驚かされた。
2015/09/05
球団スタッフも驚いた小学生・清宮幸太郎の食欲
実は、幸太郎は、両親に連れられ09年に千葉マリンスタジアムで行われた私の現役引退試合を観戦している。
練習直後に駆け付けたらしく、ユニフォーム姿のままだった。
セレモニー後の場内1周するときに、ボビー・バレンタイン監督と握手して喜んだ姿を憶えている。これは、試合後に球団の関係者から聞いたエピソードだが、球場スタッフが幸太郎の食欲に度肝を抜かれたという。彼ら家族はVIPルームで観戦したのだが、そこで注文した料理の数が多いこと、多いこと……。とんでもない量を平らげた小学生に、ビックリしたそうだ。
そういう間柄の子が、甲子園で活躍したのだから個人的には非常に感慨深く思う。
ただ、西東京予選の段階から巻き起こった清宮フィーバーに関しては、異議があった。メディアは、「清原和博や松井秀喜に匹敵する怪物球児の誕生」と書き立てたが、まだ全国で戦ってもいない選手をそう評価するのはおかしい。
よく知る存在だからこそ、私はあえて、メディアでそういう姿勢を貫いてきた。しかし、全国大会で活躍したことで、もう誰にも文句を言わせないような存在になったと言えるだろう。
私も堂々と、清原や松井に匹敵する才能だと声を大にして言える。
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