【結果速報】近江、神戸国際大付属の壮絶な粘りを振り切りサヨナラ勝ち! 休養日挟んで28日からは“近畿勢だけの準決勝”へ(13日目・準々決勝・第4試合)夏の甲子園【全国高校野球2021】
2021/08/26
<13日目 第4試合 準々決勝 ●神戸国際大付 6-7× 近江〇>(26日、阪神甲子園球場)
第103回全国高等学校野球選手権大会は26日、阪神甲子園球場で第13日を迎え、準々決勝・第4試合で神戸国際大付(兵庫)と近江(滋賀)が対戦。近江が神戸国際大付を7-6のサヨナラで降し、準決勝進出を決めた。
先制したのは近江。2回、神戸国際大付先発の阪上翔也に対し、先頭の4番・新野翔大がバックスクリーンに飛び込む会心の当たりで幸先よく1点を先制する。さらに1死一、三塁から阪上のワイルドピッチで2点目。4回にも再び1死一、三塁から、今度は2番手・楠本晴紀が投じた一塁牽制で挟殺プレーとなった間に、三塁走者が生還。序盤で3点をリードする展開となった。
一方、神戸国際大付は、近江先発の山田陽翔に4回まで完璧に抑えられ、走者を出すことができないでいたが、5回、こちらも4番の西川侑志に一発が飛び出し2点差に。さらに6回には、1死二塁から坂本陽飛の適時打で2-3と1点差に詰め寄った。
次の1点が試合の行方を大きく左右する展開で、7回表の神戸国際大付は、無死二塁の走者を還せず無得点。対する裏の近江は、走者一人を置いて3番の山田がセンターへの2ラン本塁打。再び3点差に突き放し、中盤以降神戸国際大付に傾きかけた流れを一発で引き戻した。
近江は、8回にもさらに1点を加えて6-2となり9回、神戸国際大付は3番から始まる好打順も2者凡退し、4点差で2死無走者と、もはや勝負あったかに見えた。しかし、この日ノーヒットの5番・武本琉聖がしぶとく四球を選び出塁すると、ここから代打陣が3連続安打で2点を返す。さらに満塁とすると、近江ベンチは7回から登板していた岩佐直哉に代えて、先発した山田が再びマウンドへ。しかし勢いが止まらない神戸国際大付は、代わった山田からも1番・関悠人が一、二塁間を破り、ついに同点に追いついた。
2死から4点差を追いついた神戸国際大付、その後の一、三塁のピンチを凌いだ近江。あとアウト一つのところで両チームの勝利への執念が交錯する。最後の1点をものにしたのは、近江だった。9回裏、1死から死球で出塁した明石楓大を一塁に置き、打席には7番・春山陽生。春山は、3球目の高めに浮いた速球を弾き返すと打球は右中間へ。スタートを切っていた一塁走者の明石が本塁生還しサヨナラを決めた。
勝った近江は、あすの休養日を挟んで28日に行われる準決勝第1試合で智弁和歌山(和歌山)と対戦予定。ベスト4すべてが近畿勢となった異例の準決勝に注目が集まる。
【夏の甲子園2021】第103回全国高校野球選手権大会 試合日程スケジュール トーナメント表(対戦組み合わせ)一覧