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巨人2軍に好投、評価急上昇でドラフト上位候補に。東洋大・原樹理が語る「覚悟」

高校3年夏に、東洋大姫路高のエースとして甲子園8強に進出し、甘いルックスもあり人気球児となった右腕・原樹理(現東洋大4年)。4年の月日が経った今、プロ球団のスカウト陣の評価が急上昇している。

2015/09/28

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高木遊



【写真】140キロ台中盤のストレートにスライダーやシュート、ツーシームなど縦横を大きく使った投球で好投を続ける原。

今を諦めるぐらいなら

 甲子園で脚光を浴び、大学1年春の開幕戦から登板するなど、そこまでは順風満帆に来ていたが、1年秋以降は「投げ方を忘れてしまった」と振り返るほどの絶不調、チームの2部降格、右ヒジのクリーニング手術など多くの苦難を味わってきた。

 だが最終学年、そして主将として迎えた今春はチーム全11試合中10試合に登板した。8勝1敗7完投4完封、78回2/3を投げ、自責点わずか6と、投げまくり勝ちまくった。

 チームは2部リーグ2位と一部昇格を逃したが、その姿は不本意な成績(36試合6勝9敗)に終わっていた3年分の無念を、一気に晴らしているかのようだった。

 一方で、その通算投球回数から「投げすぎなのでは?」との声が外部から出たのも事実だ。

 しかし、秋季リーグ開幕前に、そんな声があることを原に話すと、「僕は連投しても全然大丈夫ですし、監督さんも気を遣ってくださっています」と否定した上で、「先があるから無理するなって言いますけど、その先のために今を諦めて後悔するぐらいなら、僕は今を取りたい。先なんか要らないです」ときっぱり答えた。

【次ページ】秋も続く快投劇
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