【プレミア12】「大谷や藤浪と対戦したい」最強打線のチャイニーズタイペイ、注目は新人
11月に開催される「WBSC世界野球プレミア12」。郭泰源(元西武)が監督を務めるチャイニーズタイペイはひと足早く、最終メンバー28人を発表した。
2015/10/06
MLBの立場がはっきりしないまま、不安の選出
9月30日、最終メンバー28人発表記者会見が行われた。台湾の新聞社『ETtoday運動雲』では、郭泰源監督が語った、今回のチームの特徴や苦悩、新たに選出された選手の意気込みなどについて報じている。
本大会のチームの特徴について、郭泰源監督は「最大の特徴は強攻だ。選手達は試合や練習を通じてよい形で大会に臨めるだろう。野手陣はプロ野球所属の選手が中心。特に今年、選手の打力は今まで見てきた中で素晴らしい」と述べている。
日は遡り、8月下旬。
選手側と関係者との間で議論されてきた保険問題が解決し、プレミア12への出場が決まった。あとは1次候補、45人の発表を待つのみだった。
数日後、無事にその選手名簿が公表された際には現地記者たちは驚いたという。これまで代表の常連だった張泰山(統一)や彭政閔(中信兄弟)の名前がなかったからだ。
チームの世代交代を全面に押した選出となった。
チャイニーズタイペイは本気で大会に挑むことを意味している。
だが、当時の名簿には不安要素があった。
中にチェン・ウェイン(オリオールズ)や王建民(マリナーズ3A)、陽岱鋼(日本ハム)など海外でプレーしている選手の名前があった。発表当時はまだMLBやNPB側の立場が明らかになっていなかったため、本当に出場できるかどうか不透明な状態だったのだ。後にその不安は的中することになる。