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台湾野球界に現れた怪物。味全ドラゴンズの次世代エース徐若煕(シュー・ルオシー)の成長

2021/11/03

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味全ドラゴンズ



80回以上を投げて「被弾ゼロ」

 台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズは2019年からリーグ復帰し、今季本格的な一軍復帰を迎えたが、ここまではリーグ最下位に沈む。そんなチームの希望の光は、今季ブレーク中の20歳、徐若煕投手である。
 

 
 徐は10月22日、今シーズン最後の先発。4回4失点の内容で降板し、「自分は先発投手として責任を果たせなかった」と語るなど、苦い最終戦となった。しかし、今季19試合に先発し81イニングを投げ、「被本塁打ゼロ」、「98奪三振」。80回以上を投げて「被弾ゼロ」は、2000年の郭李建夫(当時和信ホエールズ、元阪神)以来となる。

 2000年生まれの徐は、台湾野球の名門・平鎮高校を卒業し、プロ入り。高校時代にすでに153キロを投げていたが、2019年のプロ入り後は一時ケガにも悩まされた。そして今季、ようやく飛躍のきっかけをつかんだ。
 
 徐のセールスポイントは、最速157キロのストレートに、鋭いカーブとスライダー。さらに質のいいチェンジアップを持ち球に加えて、打者を大いに悩ませた。今シーズンはチームの不振で3勝7敗、防御率3.11に終わったが、次世代の「大物投手」となる器を感じさせた。

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