台湾野球界に現れた怪物。味全ドラゴンズの次世代エース徐若煕(シュー・ルオシー)の成長
2021/11/03
味全ドラゴンズ
葉君璋監督も絶賛「打つのは容易ではない」
ドラゴンズの監督・葉君璋氏も、徐の成長を絶賛している。
「彼のピッチングはとても繊細であり、打つのは容易ではないだろう。そういう実力を持っているんだ」
葉監督もかつて台湾野球界の名捕手として活躍。その経験を活かし投手の素質を読むことに長けた指導者だ。徐が「けがをしやすい体質」と判断すると、今シーズンの投球数を厳しく制限した。
徐は今シーズン一軍の初登板で、4回2/3を投げ、10奪三振を記録し一躍有名となった。「キャリア最初の3試合で26奪三振」で1999年の郭李建夫の記録を更新すると、大リーグのウェブサイトでも報じられた。
葉監督も、
「海外の球団に注目されてもいいんじゃないか。それは台湾の選手がだんだん進化している証拠。野球人として素直に嬉しい」
と、将来徐が海外で活躍することを期待している。
2021年の成績を振り返って、徐は「80点かな」と自分に点数をつけた。身体の線はまだ細く、シーズンオフの筋肉増量、肺活量などは課題だ。徐は、オフに向け「いっぱい走りたい!もう準備はできた!」と意欲満点。台湾プロ野球界の弱冠エースにとって、これからの野球人生は、まだまだ楽しみでいっぱいだ。
鄭仲嵐
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