田澤純一、台湾プロ野球で快挙。セーブ数はチーム勝利の半分以上 ヤクルト高津監督の偉業超えも
2021/11/17
味全ドラゴンズ
台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズに所属する田澤純一投手が、13日に今季29セーブ目を挙げて、チームタイ記録のセーブ記録を作った(16日時点では30セーブ)。9日の登板では、27セーブ目を記録し、高津臣吾氏(現・東京ヤクルトスワローズ監督)が2010年に樹立した日本人選手のセーブ記録(26セーブ)を更新し、CPBL史上最多としていた。
高津氏の記録を超えた田澤
「超えたの? 光栄です!」
高津氏の記録を更新したと知ったとき、驚きを示した田澤。台湾メディアに対し、「(高津氏は)昔、話をしたこともあり、素晴らしい人。台湾に来る前に、色々アドバイスをしてくれて。台湾での野球経験は、(自身の)キャリアで特別な思い出となり、プラスにもなるよ」と語ったという。
高津氏も、かつて唯一大リーグ、日本、台湾、韓国のプロ野球全てでセーブを挙げた投手だった。田澤は「他の国に行きたいか」と問われると、「他のオファーが来てももちろんいいが、こんな(高津氏のような)すごいことは特に考えてないね」と笑った。
かつて米大リーグでも活躍し、ワールドシリーズ制覇も経験した田澤は、味全ドラゴンズからも絶対の信頼を置かれた。ドラゴンズは現在リーグ最下位と低迷しており、今季は48勝(11月16日の時点)にとどまっているが、田澤のセーブ数は、すでに勝利の半分以上を占めており、完全にクローザーとしての役割を果たしている。
ドラゴンズの葉君璋監督も田澤の成績を絶賛する。
「田澤がいないと、本当にチームの成績を想像できない」