2015年のドラフト指名は野手よりも投手中心。大卒2年目に好投手多し【社会人編】
22日にドラフト会議が行われる。今年は社会人野球からの指名があるとなると、投手中心になりそうだ。経験も十分、即戦力となりうる好投手が多くそろっている。
2015/10/20
グランドスラム
野手の指名はピンポイント補強を狙う球団からか？
どんな年でも10名以上が指名される投手に対して、野手はピンポイント補強の色合いが強い。
そういう意味で、今年は小休止の傾向にある。
そんな中でも、捕手ではトヨタ自動車の木下拓哉が、長打力を備えた打撃と昨年の日本選手権優勝に貢献したリードで上位候補とも言われている。アジア選手権の日本代表でも正捕手格で起用され、しっかり結果を残しており、どのチームでレギュラー争いに加わるか楽しみだ。
昨年の社会人ベストナインを獲得した戸柱恭孝（NTT西日本）も、攻守に着実な飛躍を見せた。特に捕球やスローイングで横着をしない姿勢は、複数のプロ球団から評価されているようだ。
【写真】捕手では、戸柱が複数の球団から評価を受けている。
王子へ入社してから捕手に取り組んだ船越涼太は、22歳という若さと伸びしろの大きさが最大の魅力。打撃面での成長も著しい。
内野では遊撃手に関心が集まる。Hondaで主将を務める阿部寿樹は4年目の26歳だが、右方向にも弾き返せるパンチ力を磨き、捕球からスローイングまでの動きにもスムーズな流れがある。プロでも十分にレギュラーを狙える実力を養った。
【写真】Hondaの主将・阿部寿樹はプロでも十分にレギュラーを狙えるだけの力はある。
172cmと小柄ながら、攻守のスピードなら野中祐也（日立製作所）、守備の堅実さなら鈴木昂平（三菱重工名古屋）。日本代表にも選出された21歳の西川龍馬（王子）は、同時期の本多雄一（福岡ソフトバンク）を思い出させる資質が光る。そして、外野手では190cm･92kgの右の大砲･杉本裕太郎（JR西日本）がプロの扉を開くか。
ここで紹介した以外にも、一芸を認められて指名される選手がいるだろう。それが社会人の大きな魅力であり、存在感なのだ。