今年こそブラジルの両親に吉報を。ドラフト指名を待つ仲尾次オスカル、3度目の正直となるか
2度の指名漏れを経験しながらも、今秋は例年にない手応えを持って、10月22日のドラフト会議当日を待つ仲尾次オスカル(Honda)。ブラジルから大きな夢を胸に、海を渡ってきた左腕はいかにして成長を遂げ、どのような思いで運命の日を待つのか。
2015/10/22
高木遊
3度目の正直なるか
ふとした出来事をヒントにし、きっかけを掴むこともある。
「ある時、車を運転しながらたまたまつけていたラジオで藤川球児さんがインタビューを受けていました。そこで話していた試合の入り方がとても勉強になりました」
藤川同様中継ぎや抑えでの起用が多いオスカルは、常に同じストレッチやアップで試合に入っていたというが、藤川の話を聞いて以降は、「下半身に疲れが溜まっていたらアップを長めにするなど、日によって登板までの流れを変えています。以前は調子を気にしすぎていましたが、今はその日の状態でベストを探れるようになり、もっと楽に考えられるようになりました」と笑顔で話す。
こうしたこれまでにない手応えを持って、10月22日のドラフト会議を待つオスカル。
今も国際電話で頻繁に会話するという両親に吉報を届けることはできるのか。運命の時が近づいている。
仲尾次オスカル 1991年3月28日生まれ。ブラジル・サンパウロ州出身。カントリーキッズ高~白鴎大~Honda。178cm76kg。左投左打。