【プレミア12】「国の名誉が汚れてしまう」韓国代表に激震。賭博問題で林昌勇ら主力3選手入れ替え
10月16日に韓国・サムソンライオンズ所属の3選手による海外賭博が発覚した。疑惑がかけられた選手の中には林昌勇(元ヤクルト)も含まれていた。この問題により韓国シリーズとプレミア12への出場を辞退する事態に発展した。
2015/10/30
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リーグチャンピオンに訪れた突然の出来事
2位のNCダイノスとの優勝争いに競り勝ち、リーグ5連覇を達成したサムソンライオンズ。投手では中継ぎエースのアン・ジマンと抑えの林昌勇がタイトルを獲得する活躍を見せた。一方の打線では元千葉ロッテ、巨人にも在籍したイ・スンヨプを中心に、シーズン100安打打者を10人輩出するなど、チーム打率3割の強力打線を形成し、万全な状態で韓国シリーズを迎えるはずだった。
その最中、10月16日に現地テレビ局がスクープとしてサムソンの主力3選手がマカオで約10億ウォンを賭けていたと報じた。4日後には球団が緊急記者会見を開き、謝罪した。当時はまだ、選手名は明かされなかったが『MKスポーツ』は関与した選手を具体的に挙げていた。
「賭博に関与した主力選手は先発1人、中継ぎと抑えが2人だ。彼らはプレミア12にも選ばれている。韓国シリーズおろか、大会にも出場できないだろう」
後日、発表された韓国シリーズの出場選手名簿の中には17勝を挙げたユン・ソンファンと37ホールドのアン・ジマン、33セーブの林昌勇の名前がなかった。
現在サムソンは主力選手3人が抜けた状態で韓国シリーズを戦っており、苦戦を強いられている。その裏で球団側が真相解明に向けて内部調査を行っているという。
過去にもあった選手のカジノ施設出入り
『韓国経済TV』ではサムソンの選手とカジノとの関係を次のように報じている。
「2010年にサムソンの選手の一部でカジノ施設への出入りが頻繁にあった。球団として誓約書を書かせて厳重に取り締まった過去がある。他球団はこのことを知らなかった」
現在、韓国にあるカジノのほとんどが外国人専門施設だが、韓国人が利用できる唯一の場所「江原(カンウォン)ランド」に選手が集まっていたという。当時の出入りしていた選手名は明らかになってはいないが、特別措置として球団はその選手に誓約書を書かせていた。同時に個人情報の提供に同意させ、カジノ関係で問題が起きても責任はすべて本人が負う話し合いもされた。
施設側にもサムソンの選手が出入りしないように要請した。試合の裏で「選手とカジノ」という問題がシビアになっていたが、再発を防ぐことはできなかった。