【結果速報】近江、延長13回タイブレークの“死闘”制す 土壇場で追いつき劇的勝利、長崎日大はあと一歩のところで敗退(2日目・第2試合)【春のセンバツ甲子園2022】|第94回選抜高校野球大会
2022/03/20
甲子園 最新ニュース(高校野球最新情報)
プロ注目・山田陽翔は13回完投
<2日目 第2試合 1回戦 ●長崎日大 2-6 近江○>(20日、阪神甲子園球場)
第94回選抜高等学校野球大会は20日、阪神甲子園球場で第2日を迎え、第2試合で長崎日大(長崎)と近江(滋賀)が対戦。近江が延長13回の死闘を制し、2回戦進出を決めた。
序盤からハイレベルな投手戦を繰り広げた。
長崎日大の先発・種村は、変化球で的を絞らせない投球。打ち気を逸らす巧みな投球術で近江打線を翻弄した。
これに対し、近江の先発・山田陽翔は、140キロを超える速球を次々投げ込み、長崎日大打線に得点を許さず。毎回のように走者は背負うものの、要所では高い集中力を発揮し、力で抑え込んだ。
試合が動いたのは6回。長崎日大は1死から立川慶之介が安打で出塁。送りバントで走者を二塁に進めると、頼れる4番・河村恵太が左越えの適時二塁打。さらに、続く白川輝星にもライトへの適時二塁打が飛び出し、2点を先制した。
反撃したい近江は、高い制球力を誇る種村の前に8回まで無得点に終わる。しかし9回、先頭の津田基が初球を捉えて二塁打を放つと、山田が死球を受けて一、二塁となる。そして5番・岡崎幸聖が一、二塁間を破る適時打を放ち1点差とした。
ここで長崎日大は、好投を続けていた種村に代えて左腕・川副良太をマウンドへ送り込む。川副は、近江の6番・川元ひなたを左飛に打ち取ると、タッチアップを狙った三塁走者を左翼手・平尾大和が好送球で阻止。ぎりぎりのせめぎ合いで9回2アウトを迎える。
近江は、その後四球を選んで2死一、二塁と逆転の走者を置くと、8番・大橋大翔がレフト前に落とす同点タイムリー。エースの好投に女房役が最高の形で応え、土壇場で試合を振り出しに戻した。
延長戦に入っても両者一歩も譲らぬ攻防で、ついにタイブレーク制(無死一、二塁スタート)となる13回に突入する。
近江はここまで一人で投げ抜いてきた山田が先頭バッター。その山田は初球を叩いてレフトへのタイムリー。待望の1点をもぎ取った。その後は長崎日大に守備の綻びも出て、さらに3点を追加。4点のリードを持って裏の守りに臨む。
山田は、ここでも丁寧に投げ切り、13回(165球)完投勝利。投打にわたる活躍でチームに勝利をもたらした。
近江の次戦は、25日(第7日)の第1試合で、二松学舎大付(東京)対聖光学院(福島)の勝者と対戦する。