【春の甲子園決勝戦】近江(滋賀)-大阪桐蔭(大阪) 今大会成績比較【選抜高校野球2022】
2022/03/31
産経新聞社
打撃成績比較
打線はそれぞれの色がある。
近江は、ここまで4試合で計40安打、1試合平均10安打を放つ。派手さはないが、勝負所で高い集中力をみせている。
1回戦の長崎日大(長崎)戦では、2点を追う9回に土壇場で追いつくと、延長タイブレークで勝ち越しに成功した。準決勝でも浦和学院優勢に見えた試合序盤から一転、じわじわと詰め寄り、延長11回の劇的サヨナラ弾へとつなげた。4試合のうち3試合で先制を許しているが、根比べでは負けない強さを持っている。
一方の大阪桐蔭は、今大会最強の打線を誇る。2回戦が不戦勝だったために3試合しか戦っていないにもかかわらず、チーム安打数は近江を上回る45安打。市和歌山(和歌山)戦は1試合6発&18安打17得点、国学院久我山(東京)戦は19安打13得点と破壊力満点だ。
チーム打率.402、OPS1.197はもちろん出場校最高の数字。どこからでも得点できる切れ目のない打線に加え、凡退しても、打球速度の速さやすさまじい飛距離で常に相手投手にプレッシャーを与え続ける。点差が離れていても、犠打で得点圏に走者を進める手堅さも、相手にとっては嫌なところだ。