「完璧な試合運び」史上3チーム目の夏秋連覇の日本生命。社会人野球の勢力図は今後どうなるか?【横尾弘一のプロへつながる社会人野球】
社会人野球のシーズンを締めくくる日本選手権は、日本生命が12大会ぶり3回目の優勝。都市対抗も制している日本生命は、史上3チーム目となる“夏秋連覇”を達成した。
2015/11/15
宮野敦子
指揮官も劇的な優勝に興奮
スタンドへの挨拶を終えた十河章浩監督が、興奮を抑えきれない表情で「この選手たちは凄い」と言ったように、本当に凄い、というより完璧な戦いぶり。現役時代に都市対抗、日本選手権とも優勝経験のある十河監督や、その時代の先輩たちに追いつきたいともがいてきた選手たちは、夏に得た大きな自信で秋には王者の風格を見せつけ、チームの歴史に輝く1ページを刻み込んだ。最高殊勲選手賞は、全5試合でタイムリーを放った古川。廣本拓也と福富が打撃賞に選出された。
また、今季の社会人野球は全日本クラブ野球選手権大会を和歌山箕島球友会が制し、主要な大会ですべて近畿勢が頂点に立った。2000年代に入ってから東高西低の勢力図が続いていただけに、この結果が来季にどうつながるのかも興味深いところだ。
[第41回社会人野球日本選手権大会決勝]
Honda 001 000 010 2
日本生命 010 000 002X 3
(H)石橋-山崎
(日)清水、小林、藤井-古川
●最高殊勲選手賞/古川昌平捕手(日本生命)
●敢闘賞/石橋良太投手(Honda)
●首位打者賞/後藤大輝外野手(伯和ビクトリーズ)=打率.500
●打撃賞/廣本拓也内野手(日本生命)、福富 裕外野手(日本生命)